耳鳴りに始まり、それにより難聴になった方が来院されました。
その方の、お母さん、他のご兄弟2人も、突発性難聴になったり、耳鳴りをしたり、メニエールを経験しているそうです。
あまり遺伝は関係ないと言われますが、家族歴を聞くと、完全に遺伝やんと思ってしまいます。
親子だと、性格や趣向、生活様式、体の構造などが似るので、同じような疾患に罹りやすいというのはあると思います。
病院にも入院され、ステロイド点滴などを行ったそうですが、変化はなかったそうです。原因不明だそうです。
- 40代 男性 管理職 適度に運動 健康診断でも異常はなく 症状以外は健康
ご本人も何でなんでしょうね?ストレスですかね?と不思議がっていました。男性の場合、不惑と言われるように、40代というのは老化が現れてくる時期になります。全てが老化して行きますが、普段から使っているところ、負担がかかっている所は、傷んでくることがあり、症状が出やすくなります。
微小な傷み、摩耗など、ものであれば部品を交換できますが、生物はそういうわけにはいきません。
左の耳に耳鳴りと難聴の症状が出ていますが、電話やスマホの際は、左耳にあてていたとおっしゃていました。原因の一つが、効き耳が左だったということもあるのではないでしょうか。
普段から左耳を酷使していた。ということになります。効き目というのをご存知の方もいると思いますが、両目、両耳を均等に使っているわけではありません。使いやすい方、能力の高い方を無意識に使っています。両目で見ているようで、メインが左というのはあります。
試しに、片目を手で塞いで景色を見てください。左右を比べた際に普段両目で見ていると思った景色と似ている目がありませんか?
僕は完全に左眼です。なので左眼の方が視力が悪いです。
それと同じで、耳にもよく使う耳がありますので、それで差が出てきます。
この方は、お子様の出産、育児で多忙だった時に、突発性難聴を発症しています。お子さんの成長のことなどで、病院に行ったり、相談できないことで悩んだりで、疲れやストレスが強くかかったことに起因するようです。
ひとえにストレスといっても様々です。人が何に悩んでいるかは、本人にしかわかりません。本人も何のストレスが負担になっているのかわかりません。そういったものに強いと思っていても、年齢とともに弱くなっていることもあります。
発症するまで、自分が無理をしていたということに、気が付かない人もいます。気がついていても立ち止まれない人がなってしまいます。頑張ってしまう。やりきってしまう。
運動による使いすぎと同じで、負担になっていることをいかにやらないか、減らせるか。
やれないから鍼を受けにきたんですよ。と言われるかもしれませんが、そこを鍼で凌いでも、さらに負担を増やしたり、同じようにやっていたら、結局さらに追い込むことになります。なので、少し立ち止まっていただきたい。
そうすれば必ず良くなります。
こういった場合にどこに鍼そするかというと、頸部、顎、耳周囲になります。
頸部は、耳にいく血管が通る場所です。そこの通りを良くして、耳にいく血流を促します。
顎は、多くの方が噛み締め、食いしばりをしています。顎の周りにある咀嚼筋の緊張が耳鳴りを起こすことがあるので、その辺りを緩めていきます。
基本的には、これらを中心に施術を行い、適宜その他の緊張も緩めていきます。
大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
吹田市豊津町18-4ウイニング・パラ江坂1B
電話:06-6821-3000