2014年10月22日水曜日
耳
最近風邪を引きましてね。昔と違い、熱がぐんと高くなるという感じではありません。
体が熱っぽく、関節がうずくような感じでも体温は平熱のままです。こういう時は、体の免疫機構が活発に働いているので、熱があっていいものですが、そういう感じでもありません。
喉や鼻がやられています。鼻づまりがあり、喉が腫れているような感じです。
それと共に、耳がふさがったような感じで聞こえにく状態になっています。鼻、口(咽頭、喉頭)、耳というのは、繋がっているので、一つやられるとすべてに影響が出る場合があります。
口と鼻が繋がっているのは、なんとなく実感できると思います。食べ物が鼻から出てきたり、鼻水が喉の落ち込んできたりと。
耳は、耳管といって、耳と咽頭をつなぐトンネルがあります。飛行機やエレベーターで急に高いところに行くと、急激に気圧が変化して、鼓膜の内と外の圧力差の解消ができないと、鼓膜が一方に押し付けられ、空気の振動(音)が上手く伝わらない状態になります。
高度が高くなると、鼓膜が外に引っ張られて、こもったような、重たいような状態になります。高度が低くなると、鼓膜は内側に引っ張られ、痛みが出たり、耳鳴りがしたりします。
その圧力差を解消するのに役立つのが耳管です。
耳管は通常閉じた状態になっています。それを唾を飲み込んだり、口を大きく開けたりして、耳管を広げてやると一時的に耳管が開き、圧力差がなくなり、通常の状態に戻ります。
この耳管の開閉をうまくできない人が、耳の症状が出やすいのではないかと考えられます。
さて北京堂とくれば筋肉ですが、耳管の開閉も筋肉が行っています。口蓋帆挙筋(三叉神経の下顎神経支配)、口蓋帆張筋(三叉神経の下顎神経支配)、耳管咽頭筋(舌咽神経の咽頭神経叢支配))が関与しています。また耳管と鼓膜をつないでいる鼓膜張筋(三叉神経の下顎神経支配)というのがあり、耳管の開閉でこの筋肉も引っ張られ、鼓膜が引っ張られたり、緩んだりします。
上の図では、少し見にくいかもしれませんが、丁度中央にある横に伸びる青いトンネルのようなものが耳管です。そこに筋肉がついていますね。
つまり、この筋肉が上手く作用しないと、耳がこもった状態になったり、重くなったり、痛み、耳鳴りが出るようになります。
以前から、お話していますが、緊張していたり、ストレスがあったり、疲れていたり、寝不足だったりすると、体が緊張状態になり筋肉が硬くなります。その硬くなるところというのは、人によってまちまちです。
耳に症状が出る方は、日頃からよく使っている、疲労している、負担になっている、もともと弱いなどがありますので、上のような負担がかかると、より症状が出てきます
。
鍼灸治療は全身の緊張の緩和、局所の緊張の緩和を行い、症状を改善します。
口蓋帆挙筋、口蓋帆張筋、耳管咽頭筋の緊張が原因の耳鳴りや耳のこもった感じ、難聴などは、鍼灸治療で改善が見られます。耳鼻科にいってもよくならなかった方なども、一度お試しください。
今日のmusic,,,"Am I Wrong"@Nico&Vinz
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