鍼灸、医療関連の雑誌「医道の日本4月号」におもしろい記事があったので紹介しておきます。
タイトル通り、灸の煙が有害か無害かというものです。1月に北京中医薬大学で行われた実験の研究結果を紹介していました。
当然、皆さんも疑問に思いますよね。
お灸の煙は大丈夫か?
基本的に、煙というのは、身体にいいイメージはないですよね。たばこ、ごみを燃やしてでた煙、工場からでる煙、最近はましになりましたが、車から出る排ガスも煙といえば煙です。
この実験では、学内に仮想鍼灸院を作り、そこで棒灸を3時間絶え間なく燃焼させ、(棒灸はこちらを参照、使い方は、サイト内の「⇒棒温灸の使い方をチェック」)1㎥に含まれる粒子の濃度を比べています。
ここで用いる粒子の大きさは、10μm以下の大きさものとしています。
3年熟成させたお灸 273㎍(マイクログラム)
石炭 24,400㎍
木 22,300㎍
ガス 451㎍
何も燃やしていない寝室(北京) 177㎍
基準値
WHO 50㎍
EU 50㎍
米国 150㎍
日本 100㎍
という結果になっていました。基準値を超えるが、その他の燃料を燃やすよりも、低い数値になっているということがわかります。
とりあえず無害ではないということですね。ただ、使っているお灸が棒灸なので、日本で使われるお灸やせんねん灸だと、もう少し低い数値になるんじゃないかなと思います。
いかがでしょうか?中国の燃料なので、日本と同じ数値になるかはわかりませんが、ガスを燃やして451㎍になることから、許容範囲の数値かな~と。
とりあえず、換気をしっかりしてお灸をする、ということが重要ですね。頻繁にお灸をする方や僕ら治療者は気を付けないといけないな~ということですね。
うちで使うお灸はというと、棒灸はしませんが、灸頭鍼に使うお灸は、これに近いかもしれません。その他の捻ってやるお灸やツボ灸なんかは、数値が低くなると思います。
大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
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