早いもので、浅野先生からこの治療所を引き継いで、5年が経ちました。
引き継いだ当初は、患者さんが来なくなるんじゃないだろうか、自分でいいのか、先生と同じように患者さんを満足させられるのだろうかなど、いろいろと悩んだものです。
春というのは、出会いや別れ、始まりや終わり、転勤や異動など、日本では年度替わりというのもあり、それぞれにターニングポイントになる時期なのかもしれません。
一般的に、起業したり、自分で仕事をやるというと、そこに至るまでが大変と思われるかもしれませんが、それこそやろうと思えば誰でもできます。それを継続、発展させていくというほうが、はるかに大変です。
鍼灸の学校に行くと、授業の最初に先生がこんな話をします。
「この中で、鍼灸で飯を食べていけるのは、10人に一人です。」
これから鍼灸の免許をとろうと思っている学生にとっては、こたえますよね。甘い世界ではありませんよ。しっかり勉強して、日々向上しないといけませんよってことを言いたかったのだと思います。
久しく同窓会にも行っていないので、同級生が今何をしているかというのは、わからないのですが、facebookなどで繋がっている同級生に関しては、開業しているものもいますし、病院や整骨院に勤めていたり、リラクゼーションサロンに勤めていたり、なんらか鍼灸に関わっているように思います。
通っていたのが夜間だったというのもあるかもしれません。基本的に、僕よりも年齢が上の人が多かったですし、それぞれ方向がしっかり定まっていて、そのために鍼灸の免許をとりに来たという人ばかりだったかもしれませんね。
とりあえず、あの時先生が言っていた10人の一人になれているようです。ただ一人でやるようになると、治療だけでなく、経営なども考えなくてはいけません。学校では、体のことや、治療、東洋医学などは教えてもらえますが、経営については全く教えてくれません。
病院や整骨院、整体院やリラクゼーションサロンなど、競合の相手はたくさんいます。それらを意識するのもいいかもしれませんが、鍼灸だからできること、北京堂の鍼灸だからできること、馬場寛だからできることを意識することが大切だと思っています。
鍼だからできること、北京堂だからできること
HPを見ていただければわかると思いますが。マッサージなどのその他の手技は肌の上から触ることしかできません。直接体の中にアプローチできるのは鍼だけです。さらに北京堂は、直接、インナーマッスルや、凝り固まった深部の筋肉を緩めることができる。こういったところでしょうか。
気になるところ、そこっていうところに鍼が届いたときの感覚は、何とも言えない心地よさとおっしゃる方もいます。そういったアプローチをできるというのは何よりの強みです。
ただまぁ、怖いというイメージが強いので、なかなか皆さんにその強みをお伝えできていないのが現状ではあります。
馬場寛だからできること
難しいもんです。整形外科や整骨院で働いていた経験があるので、そういった視点も持っているというところでしょうか。ただそれが強みになるかというと、微妙なところです。
よく話を聞く。昔から外面はいいので、人の話をよく聞いていた。聞くというのはあるかもしれません。
治療家は大きく分けて、我が我がの先生、自分の自慢話や、考えなど、を自分の主張が強い先生と。患者さんの話をよく聞いて、受け身な姿勢の先生に分かれます。自分はまちがいなく後者です。
友達にも、お前は今の仕事をするようになってから、自分の主張や考えをはっきり言わなくなったといわれたことがあります。
しっかりとみられてるな~と感心したものです。
強い響かせる治療でありながら、受け身な姿勢の先生。それが強み??
どんなやねん!ですね。SなのかMなのかはっきりせい!と言われますね。この辺が弱みでもあるので、はっきりとしていこうと思っています。
痛みがあったら、鍼灸やれよ!ボルタレンのCMでしたっけ?あんな感じではっきりしていこうと思います。(笑)
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