あまり知られていませんが、わりとよくある話なんです。鍼灸師といっても純粋に鍼灸の免許の人もいますし、あん摩マッサージ師、柔整師の資格を有している人もいます。鍼灸を∔αとして保有している人もいるので、まぁなんとも言えません。ただ、鍼灸師と話をしていてもちょくちょく聞く話です。
最近、見学にいらっしゃっている学生さんも、苦手みたいなことを言っていました。
考えれられるのは、受けた鍼が痛かった。
初めての印象というのは、強烈に残ります。鍼灸の学生時代、鍼の練習は専ら生徒同士です。覚えたてのぎこちない手で、鍼をするもんだから、それは痛い。(笑)
この痛いというのは、鍼を受けたことがない人も想像できる、鋭利な痛さです。チクッっというやつです。あれを経験するとやっぱり苦手になってしまいます。上手な人にやってもらうと違いますが、下手同士です。痛みに耐えながら練習です。
学生時代、家族や彼女にやって、嫌がられたものです。
初めてうちで鍼を受けた方が
「先生の鍼はズンズンきますが、刺されるときの痛みはないんですね。」
っておっしゃる方がいます。ゴッドハンドでもなんでもありません。これは、上手い下手というよりも、体を理解しているかどうかなんです。
皮膚や体表というのは、敏感です。つねられたり、ナイフで切ってしまったり、かなり痛いですよね。
それに引き換え深部というのは、漠然とした痛みになります。指で強く押さえられても、表面が痛いだけで奥が痛いわけではありません。
つまり、この表面をいかに回避するかが重要になります。
・押手
・鍼管
・真っすぐ打ち抜く
・押手
左手の人差し指と親指で鍼管を支えて、皮膚に触れています。この触れていることにより、患者さんの意識は、ピンポイントにならずに分散されます。
・鍼管
鍼を皮膚に入れる時に、この筒を使い、出ている鍼をたたきます。
◎鍼の安定ぶれるのを防止
◎管をあてることにより、意識をフォーカスさせない
・真っすぐ打ち抜く
まっすぐ、上からあてないと、鍼がぶれて安定しません。さらに肝となる、痛みを感じやすい皮膚表面を一瞬で打ち抜くということになります。
ということで、びびっていたり、ためらっていたり、力が入りすぎていたり、安定していなかったり、色々な要素で痛みを感じてしまいます。
もちろん、これをやっていても敏感なところに当ることもありますので、まれに鋭利な痛みを感じます。それは許してくださいな。
ということで、自分が下手な人、相手が下手な人にあたると、鋭利な痛みを感じたり、鋭利な痛みを感じさせたらどうしよう??とびびってしまうことになります。
生徒同士でやると、そういう理由から痛いんです。そういったトラウマ?があるから苦手になるのかもしれません。
ちなみに、私は鍼をうけるのは苦手ではありません。いい先生にやってもらってきたというのがあるかもしれません。
大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
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