”からだのメンテナンスは、メンテナンスっていうからダメなんです。メンテナンスじゃなくて練習なんです。”
昨日いらっしゃったプロのダンサーの言葉です。
”からだが硬くなるからケガをする。体が硬くてやれる動きができないから無理をする。体が硬くなるからパフォーマンスが落ちて引退する。その踊りができないのは、才能がないからじゃなくて、硬いからできないだけなんです。
鍼をしてインナーマッスルを緩めると、できなかった動きができるようになる。可動域が広がる。筋肉のコンディションがよくなる。けがもしなくなって、違う動きや踊りができるようになる。
これって必要不可欠でしょ?だから練習なんです。
みんな絶対やらないといけないんです。フォーカスされていないし、あまりにも軽視されているのに驚いています。だから、僕は踊りを練習するのと同じように鍼の治療が重要なんです。からだのメンテナンスは、メンテナンスっていうからダメなんです。メンテナンスじゃなくて練習なんです。”
どの競技にもいえることで、自分のコンデイションをよくすることが重要なことがわかっていても、練習より体のメンテナンスを後回しにしがちです。
練習はからだが悲鳴をあげるほどやっているのに、からだのケアはほとんどしない。そりゃパフォーマンスは落ちます。疲れ知らずの10代じゃないんです。成長がとまり、老化一直線です。衰える一方です。
とくにダンスの世界は、こういったことが遅れているそうです。芸術要素も合わさるからか、スポーツとしてとらえられていないことがあるかもしれません。
スポ根の塊のような野球ですも、プレー後のアイシングやクールダウン、あるいは効率的なトレーニング方法など、日々進歩しています。しかし、クラッシックバレェやダンスの世界は、そういった要素を取り入れていることは少ないそうです。練習に関しても、決められた型を反復練習。
私も小学校の野球で、肩や腰を痛めました。その時の指導者が悪いわけではありません。ただ知らないことが多すぎたのでしょう。才能ある方がケガや故障で競技をあきらめずにすむように、何か協力できればと常々思っています。
痛みがないと、日々のメンテナンスに鍼灸を取り入れる方は少ないのが現状です。少しでもパフォーマンスが上がるように、鍼灸を体感していただければと思います。
筋肉が緩まることによるメリット
・血流がよくなる。血液は体に不可欠なガソリンです。栄養、新鮮な酸素を全身に送ります。酸化した血液、疲労物質、痛みの物質は排出されます。
・栄養が吸収されやすくなります。筋肉が硬くなって、血管が縮まっていたら、必要な栄養が筋肉の細胞にいきわたりません。いくらいい食事、栄養を摂取していても、受け入れ側に問題があれば台無しです。
・ケガをしにくくなります。硬くなるとそれだけで本来の動きができないので、かばっていたり、無理な姿勢で動くことになります。上がる足が挙がらなければ、何かにひっかるリスクは高くなるでしょう。違う筋肉にも頼らないといけないでしょう。肉離れや捻挫といった軟部組織の損傷リスクが少なくなります。
・オーバーユースの心配が減る。オーバーユースによるスポーツ障害のリスクが軽減されます。筋肉が硬くなり、無理に力をいれたり、フォームがアンバランスになったり、思う動きができないから頑張りすぎたり、そういったことをしなくなります。ケガ、オーバーユースの心配がないと、競技に集中できます。
・体温が上がる。血液は熱を運びます。それに伴い、体温が上がり免疫もアップし、風邪や病気になりにくくなります。代謝がよくなるので、内臓の調子もよくなり消化吸収がよくなります。
あらためていいことばかりです。特に何かスポーツに取り組んでいるかたは、もうちょっと動かしやすくしたいとか、緩めたいという思いがあるかもしれません。そういったもう一息の部分は、深部の筋肉がゆるまり、血流がよくなれば、解消されるでしょう。
鍼の刺激は、ズーンときたり、ズキーんときたりしますが、注射針のような痛みではありません。是非体感していただければと思います。
そうそう、他の名言は、
「旅の醍醐味は陸路でしょ!」
「鍼は痛くないと効かないよ!」
です。(笑)
大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
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