わたし事ですが、第二子が誕生しました。
ちょっとおしるしかもしれない。トイレに行きたいから起こして
起こされて、妻の手を取ります。
どう?用意しよか?
う~ん。微妙やけど違ったみたい。ちょっと様子見る。
再び就寝。4時半くらいですかね。
ちょっと、きてるかもしれん。
起こされます。すぐに飛び起き、準備です。着替えや子供のおもちゃ、もろもろを用意します。まだ陣痛の間隔は迫ったものではないようなので、妻も余裕です。
一人目の時は、私は横浜で、妻は里帰りで大阪だったので、この感じは初めてです。今回は立ち会えます。なんとなく女性の領域のような気がして、立ち合いは遠慮していたんですけど、妻からあの辛さを少しでも分かち合ってほしいとの言われまして。
職業柄の興味もありますし。少しテンションは上がります。なんでしょうね、非常事態の時のテンション。昔、第二次大戦中のイギリスでは、ドイツの空爆にさらされているにも関わらず、仕事や生活は通常通りだったと言われています。くしくも終戦記念日に陣痛が始まる。
水曜日にくればいいね。
そんなふうに言って、前日に三人で散歩したところです。
長男を起こし、車に乗り込みます。長男もどこかに遊びに行くかのように、少し楽しそうです。運転中妻の様子を伺いますが、まだ大丈夫と。
車内はアデルの歌声が響き、なんだか荘厳な感じです。これから待ち受ける馬場家の戦いにぴったりですね。
病院に到着、妻は診察です。長男とどうなるんやろな~なんて話ながら。
あわただしく、助産師さんや看護師さんが手際よく動いてくれています。
分娩室に案内されます。間接照明で落ち着いた雰囲気です。
妻はベッドに寝かせられ、陣痛の度合、心拍数などがわるモニターがセットされます。
この数字が上がってくると、陣痛がきつくなるから
妻に言われ、へ~と思いながら、助産師さんがマッサージをしたり、点滴をセットしたり、準備が整ってきます。
ご主人が鍼灸師だから、ツボを押してもらったりして、楽に出産できるかもしれませんね~。
助産師さんに言われ、俺の職業ばれてると思いながら、何処を指圧しようか、足や腰やお尻を探ります。
陣痛の時は会陰を押してください。前に助産師さんに言われていたのですが、押す機会がありません。
モニターの下を見ると、テニスボールが何個もおかれています。なるほど、こいつを使えということです。
そんなこんなで見ていると
キタキタキタ、痛い痛い
妻がつらそうです。テニスボールを使い、腰や仙骨のあたりを押しまくります。指でやったら大変なことになりそうだったので、ひたすらテニスボールを使い、私の体重をかけて圧力をかけます。
ちなみに妻は横向きです。
助産師さんが、子宮の状態を確認しています。少し開いてきていますね。まだ、大丈夫なんで少し外しますね。
家族三人です。長男も足をモミモミ。妻も余裕です。
どんな感じ?
う~ん早く生れそう。7時くらいかな?
病院についたのは4時半くらいで、30分以上経過しています。5分間隔くらいでくる陣痛の度にテニスボールで押圧。これだけでだいぶ楽なようです。
長男は飽きてきたようで、家帰りたい、外に遊びに行きたいとウダウダ言っています。
助産師さんも3人になり、踏ん張りようのレバーやシーツや色々セットされていきます。ベテラン助産師さんは、冷静にあれやこれや話ながら、手際よくセットしていきます。他の患者さんからの電話や、先生を呼ぶタイミングなどを話し合っています。
先生は来ないんやね~と感心。助産師さんが取り上げるんやと察しがつきます。
子宮をチェックしながら、数センチまた大きくみえてきましたと。
どんなんか気になるんで、下にまわり覗きますが、外からだとよくわかりません。
陣痛がやってきて、妻が苦悶の表情です。私の手を握りますが、握るというより、爪でえぐりそうな勢いです。これは恐いなと思いながら握りなおします。
そうそう、まだいきらないで先の方に出す感じ。そうそう上手上手、その感じ。お母さん上手上手。
何がどう上手なんかわかりません。すかさずのぞき込みますがよくわかりません。(笑)
もう一回はい、そうそうもうちょっと足をこう、そうそうそう、あ~上手上手そうそう。
相変わらず何がどう上手かわかりませんが、助産師さん3人のチームワークがいい感じです。すかさず先生に電話しています。
長男は、一連の光景を目にして、恐くなったようで布団にくるまってこちらの様子を伺っています。
はい頑張って、そうそうふーふー、赤ちゃん半分くらい出てきた、そうそうふうふう。もう力抜いて、そうそう。
頑張れ頑張れ、そうそう出てきた出てきた。はい赤ちゃん出てきた~。
おぎゃー!おぎゃー!おぎゃー!
元気な声で鳴いています。おぉ~出てきた出てきたです。髪の毛もしっかりあります。取り上げた瞬間は先生いてません。こんな感じ??です。
相変わらず長男は怖がって近寄ってきません。助産師さんが身長や体重をチェック、その他、目や鼻、各パーツのチェックをしています。先生が登場して子宮の状態をチェックしています。少し切ったそうなので、麻酔をして、縫合しています。
こんな機会はなかなかないので、先生の縫合をチェック。おぉ~そんな感じで。ゆっくりですが手際よく縫っています。
かなり裂けました?
いや、そんな大したことないですよ。
3038g。男の子です。いやー赤ちゃん、妻ともに頑張りました。赤ちゃんは手足を動かしたり、目を開けたり、なにか呻いたり、元気です。
助産師さんが胎盤を見せてくれます。
立派なたいばんですよ~。ほらここしっかりしてます。へ~って見てたら、長男にも見せに行ってます。
ほら立派でしょ。ここ、この中に赤ちゃんが入っていたんですよ~。
う~わ、ぶにょぶにょ。
完全にグロテスクなホルモンですが、長男は平気なようです。助産師さんもよく子どもに見せるな~と感心してしまいます。
さて、生命の誕生です。感動とかはありませんが、長男の時よりも父親の実感があります。(笑)妻はこれを体感して欲しかったんですね。
病院に到着して、2時間くらいです。いや~いい経験させていただきました。お盆に産まれたということもあり、沢山の方が面会に来てくれました。
これから忙しくなります。
今日のmusic,,,,Hello@Adele"