この前、歓迎会を開いていただいたときに、中野先生が「炎の鍼灸師養成講座」が来年で10年になるとおっしゃっていました。
いや~早いもんです。僕が受講したのが9年前の秋です。半年間月2回神戸に通いました。毎回楽しみで仕事を少し早く終わらせてもらい、バイクで飛ばしたもんです。
最初は、長い鍼を使うこともままならなかったので、四苦八苦したもんです。
医師は、大学で4年学び、卒後2年各病院で臨床研修があります。それに引き換え鍼灸師は、卒後の臨床研修というものがありません。
ほんと問題だな~と思うのですが、鍼灸の免許をとってから、実際の現場での経験や勉強をする機会が皆無なんです。自分で探したり、勉強会に参加したり、研修に力をいれている治療院や病院に就職するしかないのが現状です。
就職にしても、私の学校では何もなかったです。募集案内のファイルが1冊あって、それを見るだけでした。就職課や何か相談する機会もありませんでしたしね。いきなり放り出される感じです。
先ほど言ったように、スタッフ教育がしっかりした就職先であればいいのですが、ほとんどがマッサージや電気を取りつける作業、或いはいきなり鍼施術をするということになります。
やる方も日々悩みながらです。教科書的に、この疾患にこうやりましょうというのがあるのですが、そんな教科書通りにはいきません。
当然ですよね、腰痛一つとっても色々な腰痛があります。患者さんも、若い人、年寄り、太っている、細い。仕事は?スポーツは?病気は?
様々な要因があります。そういったものを考慮して治療を組み立てていきます。結果こういう反応があった時は、こうする、こんな反応があった時はこうする。こんな反応の時は何回かかるなどがある程度わかります。
そういったことを学ぶことがないので、いきなり現場にたたされるとなかなか難しい。
これをみている患者さんは、おいおい勘弁してくれよ~と思うかもしれませんが、それが現状なんです。
何も気にせず突き進む鍼灸師もいれば、そういった現状に焦り、危惧する鍼灸師もいます。私は後者でした、ぎっくり腰の患者さんの施術をしたときに、回復経過が他と比べることができなかったので、1回の施術で変化が出なかったときに、どうすればいいかわかりませんでした。
私の不安そうな顔をみた患者さんは、もっと不安だったでしょうし、困っていたと思います。
そんな時に出会ったのが、「炎の鍼灸師養成講座」でした。
実技ばかりの実践的な勉強会というのに惹かれましてね。
なんとなくですが、一人前になるのに10年かかるみたいな。職人気質なところがあったので、そんな10年なんて待てない!って感じです。
臨床で、ある程度使いものになる状態で、経験を積みたいというのがありました。それに近づけるんじゃないかと思い受講しました。受講してからも、奥の深さを思い知るのですが、ターニングポイントになった勉強会でした。
10月からの講座は、まだ空きがあるようなので、悩んでいる鍼灸師は是非チャレンジしてみてください。
炎の鍼灸師☆養成講座 事務局
〒658-0084 神戸市東灘区甲南町3-9-2二天堂鍼灸院
代表:中野 保
TEL&FAX:078-451-2035
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