2013年7月17日水曜日

刺激

 北京堂の治療は、強刺激です。
強刺激なぶん効果も高いのですが、強い刺激がどうも苦手という方も多いのは事実です。

先日、うちの嫁が寝違いになりましてね。つらい痛いって言うてるから、鍼しよかというと、断固拒否するんです。強い鍼は怖い、北京堂の鍼は怖いと言うんです。マッサージで何とか治してと。おれマッサージ師じゃなくて鍼灸師やで。(笑)と返しておいたんですけど、どうも苦手なんです。

うちの患者さんに話すと、ただで治療してもらえるのにもったいないと口を揃えます。

寝違いの時にマッサージしても、逆につらくなるで。と言ってもマッサージのほうがいいというので、患部は軽くして、周辺やツボを刺激します。ちょいと緩和したかな?という程度でした。マッサージ師の方に言わせたら、腕が悪いと言われるかもしれません。

目の前で痛い痛いと言われたら、治療家としてはつらいもんがあるんで、貼り付ける鍼での治療を提案。円皮鍼というやつです。以前書いた、セイリンのパイオネックスというやつを、首、手、背中のツボに貼りつけます。

それを貼りつけるのでさえ、ビクビクと緊張しています。

そういえば、うちのオカンもこんな感じ…。自分の近くにいる女性には、何か共通点があるんでしょうかね。とまぁ、こんなことを思いながら、首の動きや、体を触診しながら、ペタペタと貼り付けます。

どう?

う~んちょっと楽かな~。

撃沈。(笑) 
うわ~凄い、全然痛くないし、よく動くという言葉を期待していた自分の腕に…。
とまぁ、こんな感じなので最近思うんです。冒頭でも書きましたが、うちの治療は刺激が強いので、効果も高いのですが、強い刺激が苦手な人にはちょっとキツイんですよね。これはこれでいいんですけど。今回の嫁のようなことがあるとね。刺激に」弱い人にも、少ない刺激で効果を出す。

僕の今の課題ですね。患者さんが何を求めてきているか、痛みや辛さの除去というのは同じかもしれませんが、その方法は同じではありません。

いろいろな治療を経験していたり、早急に痛みを取りたいとか、そういう人であればいけるかもしれませんが、そうでない初めての人が初めて経験する鍼にしては、強烈すぎる部分もあるので、その兼ね合いが難しいものです。

とまぁ前から気にはなっていたのですが、今回の嫁の件は狭くなってる視野を広げる、いいきっかけになりました。

 



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