もうじき、浅野先生から治療所を引き継いで7年になります。
いや~数字を目にすると、感慨深いですね。
今朝、カルテやキープ鍼をストックにしまおうとしたら、入りきらないくらいいっぱいになってきてたので、来院されなくなって久しい患者さんのキープ鍼を整理しました。
病院や整骨院なんかに比べたら、来院される患者さんの数ってのは少ないので、ましなほうではありますが7年もやってると、積もり積もってきますね。
鍼やカルテの名前を見ながら、○○さん元気にしているかな~?痛みとれたかな~?何してるかな~?なんて思いつつ、感慨にふけっていました。(笑)
いい思い出わかりではありません。苦い思い出もたくさんあります。
鍼灸師は、患者さんに育てられると言われます。まさしくそうで、教科書にはない生の声や反応は臨床でしか得られないものです。同じ症状で同じ場所に鍼をうっても、患者さんによって反応や手ごたえは様々です。
手ごたえがあっても変化の出ない場合や、手ごたえがなくても変化の出る場合もあります。自分の非力さに悩む日もあれば、症状が改善され自信になる日もあります。
痛みや辛さからから解放され、患者さんの顔がぱっと明るくなるあの瞬間は、疲れやそんな悩みも吹っ飛んでしまいます。他の鍼灸師さんも、あの瞬間のために日々頑張っているんじゃないでしょうかね。7年やっても日々悩み続けていますが、変わらず患者さんに育てられています。日々発見です。
終わりはありませんが、あの瞬間をたくさん作れるように、これからも鍼を打ち続けたいと思います。
2016年4月11日月曜日
2016年4月4日月曜日
胃下垂
胃下垂タイプ別
・胃虚弱タイプ
・胃強壮タイプ
大別するとこうなります。胃下垂で悩まれているかたの大半が、上の虚弱タイプになります。
胃虚弱タイプ
字のとおり、胃の働きが弱い。胃の働き=消化です。
具体的に何をしているかというと、食事をして食道から送られてきたものを貯めておく貯蔵庫の役割。もう一つは、胃液と食べ物を混ぜて、分節運動や蠕動運動を行う攪拌、運搬の役割があります。
胃は、平滑筋という筋肉でできています。
胃虚弱タイプの方は、この平滑筋が弱っているといえます。
極端にいうと、貯蔵される一方で撹拌運搬ができていないということになります。なので胃が下垂します。
《原因》
もともと弱い、冷え、早食い、食事で噛まない、ストレス、緊張、睡眠不足、不規則な生活、痩せている、遺伝。改善するには、原因となるものを一つ一つやっつけていかないといけません。もちろん北京堂の胃下垂治療は、こういったのをいっぺんにやっつけれる場合もあるのですが、そうは問屋が卸しません。
一時的だったり、変化が出なかったり。
鍼+一つ一つやっつけられれば、いい状態はキープできます。
鍼施術以外で自分でできることをやらなければいけません。
もともと弱い
もともと弱いのか、弱っていったのか?とりあえず原因となるものを排除していって、胃の働きをよくしないといけません。鍼の施術で、トレーニングです。刺激を加えて、収縮、弛緩させます。
冷え
冷たい飲料、食べ物を飲食しない、栄養バランスのとれた食事をする、服装に気を付ける(腹部、腰部、足を冷やさない)、湯船に浸かる、運動をする早食い 食事で噛まない
意識してゆっくり食べる。よく噛んで食べる。ストレス 緊張
ストレスが加わると体は緊張します。筋肉だけではありません。内臓も緊張して働きが悪くなります。ストレスを失くせというのは無理な話かもしれません。その方によってそれぞれあるので難しいものです。その分リラックスできる時間を沢山作りましょう。気持ちいいこと心地いいこと、楽しいこと、何でもいいです。いっぱいやってください。そんな時間をたくさん作ってください。
睡眠不足
良質な睡眠をとれているだけで、ある程度の健康は保てます。睡眠中は内臓が働き、体を修復する時間です。規則正しく睡眠がとれていれば、体にいいリズムができて、体調が整ってきます。人生の半分は睡眠といわれています。それだけ重要なことです。
そういった状態を確保できないのであれば、体の不調を覚悟しなくてはいけません。
不規則な生活
人間にはサーカディアンリズムといって、良い状態をキープするリズムがあります。日の出と共に起き、日の入と共に眠る。朝起きたら、お腹が空き、夜になったら眠たくなる。自分が意図せずとも勝手に体がそうなります。それはこのリズムがあるからで、このリズムが不規則になると、体調が悪くなります。精神的にも疲れてきます。自分のいいリズムをキープできるような生活を送れるようにしないといけません。
痩せている 遺伝
この二つは難しい問題です。どうすることも出来ない部分です。ある程度受け入れなければいけません。ただ、胃が下がっても、痩せていても、体調がいい状態はキープできます。この二つ以外のことをきっちりやっていけば、症状も良くなるはずです。さていかがでしょうか。他の人はこんなこと気にしなくても平気なのに、なんで私だけとか、そういうふうには思わないでくださいね。
背の高い人、低い人、痩せている人、太っている人、目のいい人悪い人、いろんな人がいます。たまたま胃腸が弱かったのかもしれません。あるいはケアをおこたっていたのかもしれません。いろんな悪い要因が重なり今の状態になったのかもしれません。
それを受け入れて、出来ることをやっていきましょう。
北京堂では、それができない人、出来ているけどもうひと踏ん張り、なんとかしたい、そういった人の手助けができればと思っています。
胃の強壮タイプは次回へ
2016年3月27日日曜日
さくら祭り
あちこちで桜の開花の便りが届いていますが、皆さんのところではいかがでしょうか?お花見といきたいところですが、まだってところが多いかもしれません。
ただ、冷え込みもあり、桜が長持ちするようですね。
本日は、北京堂の前の公園で「さくら祭り」があります。去年からやるようになったんですけど、桜って難しいですよね。こういうイベントは土日にやりますが、そこにドンピシャで満開ってのは、まぁありません。
前の公園のソメイヨシノは、まだつぼみです。(笑)
なので、桜まつりといってもほとんどありません。
今年は、漫才があったり、歌うたったり、いつもの出店が出たりと、内容がバージョンアップしています。天気も良さそうなので、帰りにのぞいてみたはいかがでしょうか?
2016年3月21日月曜日
似て非なるもの
うちには競輪選手が来院されます。
皆さんそれは見事な筋肉です。当然ですが、太腿は立派ですし、下半身だけでなく上半身もマッチョです。
そんな、お一人がイベントで、5キロの駅伝に出たそうです。ところが、普段のレースとはうって変わって、全然スピードがでないとのこと。
曰く、「全然苦しくないんですけど、全然スピードがでない。どうやって走ったらいいかわからない感じなんですよ。」と。
聞くと、普段走ることはおろか、歩くこともほとんどないらしいのです。
びっくりですよね。競輪選手ですから、足は鍛えられているわけです。競輪選手はオフシーズンがないので、一年中トレーニングをして、レースをしています。
要は競技に特化したトレーニングをしているということです。ランニングをすることや無駄な筋トレをすることもないとか(選手によってトレーニング方法は違いますが、全く筋トレをしないかたもいるそうです)。
さらに、日常の移動は車ですから、歩くことも少ないそうです。
同じ筋肉を使っても、使い方が違えば、本来の能力が発揮できない。
皆さんそれは見事な筋肉です。当然ですが、太腿は立派ですし、下半身だけでなく上半身もマッチョです。
そんな、お一人がイベントで、5キロの駅伝に出たそうです。ところが、普段のレースとはうって変わって、全然スピードがでないとのこと。
曰く、「全然苦しくないんですけど、全然スピードがでない。どうやって走ったらいいかわからない感じなんですよ。」と。
聞くと、普段走ることはおろか、歩くこともほとんどないらしいのです。
びっくりですよね。競輪選手ですから、足は鍛えられているわけです。競輪選手はオフシーズンがないので、一年中トレーニングをして、レースをしています。
要は競技に特化したトレーニングをしているということです。ランニングをすることや無駄な筋トレをすることもないとか(選手によってトレーニング方法は違いますが、全く筋トレをしないかたもいるそうです)。
さらに、日常の移動は車ですから、歩くことも少ないそうです。
同じ筋肉を使っても、使い方が違えば、本来の能力が発揮できない。
![]() |
Runjoy magazine引用 |
・姿勢が違います。前傾姿勢とほぼ直立。
・使い方が違う。競輪の場合は、無酸素運動で短距離を短時間。ランニングの場合は、有酸素運動で長時間。
なので、同じ大腿部の筋肉を使うにしても、使い方が全然違うので、競輪のように筋肉が肥大するのに対し、ランニングのような運動では筋肉が締まります。
無酸素運動をすると発達する速筋はあっても、有酸素運動をしないために遅筋がほとんどないので、ランニングをするとスピードがでないということになります。
教科書的には知っていても、ここまではっきりとした例を実際にみることってないので、いい勉強になりました。
聞くところによると、横浜鶴見の体操選手、白井健三くんは、体操以外の運動はまったくといっていほどできないそうです。あれだけのことをできるのだから、そつなくこなしそうなものですが、球技なんかも全然できないそうです。
もちろん、どの競技をやっても出来る人もいるかもしれませんが、同じ競技を特化してやっていると、それに特化した筋肉や動き、その競技に関わるあらゆる機能が養われるが、その競技で使わない筋肉や機能はあまり養われないということになります。
この前、「報道ステーション」でイチロー選手のインタビューが放送されていて、そこで興味深い話をしていました。
去年、イチロー選手は野手でありながら、公式戦で投手をやることがありました。高校時代は投手として甲子園にも出場していますし、日本のオールスターゲームでも投げているので、肩の強さや正確さは有名です。
「数十球投げただけだったけど、次の日に体がバキバキに筋肉痛になった。緊張もあったけど、たった数十球であんなことになるわけだから、同じ投げるにしても、使う筋肉が全然違うんですよ。」
こんなことをおっしゃっていました。普段ピッチングの練習をしていないとはいえ、投げる練習はやっています。それなのにこんなことになるんです。いや~おもしろいですよね。
だから鍛えるんだったら、その競技にそくした動きで鍛えたり、運動をしないと無意味になってしまうということです。ただ鍛える、胸板を大きくする、腹筋を鍛えて6パックにするじゃ、その競技にあ対してはなんのメリットもないということですね。
運動に限らず、勉強や日常の仕事なんかでも言いかえることができるかもしれません。
鍼灸師は鍼をうち、灸をしてなんぼということですね。
2016年3月18日金曜日
連休中も通常通りです。
ぼちぼちと春めいてきました。天気がいい日は外で遊びたくなります。春になると、体が緩んでくるので、動きやすくなりますが、冬の疲れや季節の変わり目の疲れが、体調として出てきます。
そんな時にも鍼灸は最適です。体調が悪くなくても、コンディション維持にも役立てていただけたらと思います。
北京堂では、連休中も通常通り診療していますので、お気軽にお問い合わせください。
2016年3月14日月曜日
春
2016年3月5日土曜日
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