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2016年3月21日月曜日

似て非なるもの

うちには競輪選手が来院されます。

皆さんそれは見事な筋肉です。当然ですが、太腿は立派ですし、下半身だけでなく上半身もマッチョです。

そんな、お一人がイベントで、5キロの駅伝に出たそうです。ところが、普段のレースとはうって変わって、全然スピードがでないとのこと。

曰く、「全然苦しくないんですけど、全然スピードがでない。どうやって走ったらいいかわからない感じなんですよ。」と。

聞くと、普段走ることはおろか、歩くこともほとんどないらしいのです。

びっくりですよね。競輪選手ですから、足は鍛えられているわけです。競輪選手はオフシーズンがないので、一年中トレーニングをして、レースをしています。

要は競技に特化したトレーニングをしているということです。ランニングをすることや無駄な筋トレをすることもないとか(選手によってトレーニング方法は違いますが、全く筋トレをしないかたもいるそうです)。

さらに、日常の移動は車ですから、歩くことも少ないそうです。


同じ筋肉を使っても、使い方が違えば、本来の能力が発揮できない。


 
 
 

http://www.info-jog.com/2016/01/21/%E8%82%8C%E3%81%AE%E8%80%81%E5%8C%96/
Runjoy magazine引用
 
 
 
・姿勢が違います。前傾姿勢とほぼ直立。
・使い方が違う。競輪の場合は、無酸素運動で短距離を短時間。ランニングの場合は、有酸素運動で長時間。
 
なので、同じ大腿部の筋肉を使うにしても、使い方が全然違うので、競輪のように筋肉が肥大するのに対し、ランニングのような運動では筋肉が締まります。
 
無酸素運動をすると発達する速筋はあっても、有酸素運動をしないために遅筋がほとんどないので、ランニングをするとスピードがでないということになります。
 
教科書的には知っていても、ここまではっきりとした例を実際にみることってないので、いい勉強になりました。
 
聞くところによると、横浜鶴見の体操選手、白井健三くんは、体操以外の運動はまったくといっていほどできないそうです。あれだけのことをできるのだから、そつなくこなしそうなものですが、球技なんかも全然できないそうです。
 
もちろん、どの競技をやっても出来る人もいるかもしれませんが、同じ競技を特化してやっていると、それに特化した筋肉や動き、その競技に関わるあらゆる機能が養われるが、その競技で使わない筋肉や機能はあまり養われないということになります。
 
 
この前、「報道ステーション」でイチロー選手のインタビューが放送されていて、そこで興味深い話をしていました。
 
去年、イチロー選手は野手でありながら、公式戦で投手をやることがありました。高校時代は投手として甲子園にも出場していますし、日本のオールスターゲームでも投げているので、肩の強さや正確さは有名です。
 
 
 
「数十球投げただけだったけど、次の日に体がバキバキに筋肉痛になった。緊張もあったけど、たった数十球であんなことになるわけだから、同じ投げるにしても、使う筋肉が全然違うんですよ。」
 
 
 
こんなことをおっしゃっていました。普段ピッチングの練習をしていないとはいえ、投げる練習はやっています。それなのにこんなことになるんです。いや~おもしろいですよね。
 
だから鍛えるんだったら、その競技にそくした動きで鍛えたり、運動をしないと無意味になってしまうということです。ただ鍛える、胸板を大きくする、腹筋を鍛えて6パックにするじゃ、その競技にあ対してはなんのメリットもないということですね。
 
運動に限らず、勉強や日常の仕事なんかでも言いかえることができるかもしれません。
 
鍼灸師は鍼をうち、灸をしてなんぼということですね。

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