2013年6月11日火曜日

鎮痛物質

 鍼治療をすると、鎮痛効果のある物質が体内で放出され、それが作用して痛みを抑制する。

脳内では、ノルアドレナリン、セロトニン。末梢では、オピオイド。

人間には、痛みを伝える物質以外にも、きっちりと抑制する物質も体内で放出されているんです。
痛みに強い人、結構なケガをしても弱音を吐かない人いますよね。もちろん我慢強いというのもあるんでしょうけど、こういった体内に備わっている鎮痛機構が他の人よりも優れているんじゃないかな~と思うんです。鎮痛物質が大量に出ている。(笑)

最近、末梢(脳や脊髄以外、手足や体など)では、オピオイド以外にもアデノシンという物質も鎮痛に係わっていると報告されています。
しかも、①患部局所の刺鍼でないと鎮痛に効果がないこと。②刺鍼後の置鍼だけでは効果がない。(その報告によると、鍼を回旋しないと効果がないと書いてあります。)

局所に刺鍼して、回旋刺激をすると、局所の鎮痛効果が発揮される。
ちなみに、これは局所の鎮痛物質の話で、局所に刺鍼しなくても痛みを抑えることができるのは、脳や脊髄の鎮痛機構が働いているからです。

回旋刺激など、組織破壊を伴うような刺激でないと、局所でアデノシンは増加しない。と書かれています。

う~ん、たしかにうちの鍼は強刺激。患部にもガッツリと刺鍼する。違うのが回旋しないくらいです。なんやかんやと理にはかなっているようです。



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