2012年7月27日金曜日

熱中症

 ニュースで連日でていますが、この夏注意しないといけないのは熱中症です。

これだけ暑いと、危険です。

昔よく言っていた熱射病とは違うの?と思うかもしれませんが、熱中症の中に熱射病も含まれています。

熱中症は、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病に分けられます。

①熱失神
暑さで皮膚の血管が拡張し、血圧が急激に低下したために、脳に血液がいきにくくなるため、めまいや失神を起こした状態

②熱けいれん
暑さにより、大量に発汗し、水分だけ補給したため、血中の塩分濃度が薄まり、足や腕、腹部の筋肉にけいれんを起こす状態。体温、血圧の変化はひどくありません。

③熱疲労
暑さで大量に発汗し、脱水状態となり、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などの症状を引き起こします。

④熱射病
体内の熱が放散されず、体温が上昇し、脳温度が40度以上になり、頭痛、吐き気、めまいの症状から進行し、反応が鈍くなり、意識の低下、言動がおかしいなどの意識障害を起こします。

熱中症
まず、全身が熱くなり、顔面が紅潮、大量の汗、呼吸が早くなります。この症状が出てきたら注意です。
初期
周囲に無関心になり、唇が乾燥、呼吸が荒くなり、めまいを訴えます。

中期
呼吸、脈拍が早くなり、意識がなくなり、筋肉が痙攣する。

末期
体温が41度以上になり、瞳孔が散大し、呼吸が停止します。

このような状態になった場合どうしたらいいのかですが、①熱失神②熱けいれん③熱疲労の場合は、涼しい所で足を高い位置に上げて寝転がり安静にしてください。もちろん、水分補給です。塩分の含まれているスポーツドリンクがいいですね。
外にいる場合は、木陰で、近くに建物がある場合は、クーラーの効いたところでやすませてもらうといいです。

気をつけないといけないのは自宅にいる時です。自宅だということで、油断している方が多いんです。
患者さんにもいらっしゃるのですが、クーラーが絶対ダメみたいな人がたまにいるんですね。クーラー=悪というような。よくはないんですけど、田舎の風通しのいい家とか、緑が多く日陰だと涼しい何て場所に住んでる方は、なしの生活でいいと思いますが、都心に住んでいる方でクーラーなしというのは自殺行為です。

なので、部屋の温度が30度を超えていたら、クーラーはつけるようにしてほしいですね。日本の場合、湿度もすごく高くなります。とくに夜間の建物中は、30度以上、湿度が70%以上というようなことになります。熱中症は高温、高湿度、無風が発生に関係しています。身体が冷えるから嫌だと言う方は、少し矛盾しますが、服を着て厚着してください。クーラーつけて、厚着するってわけわからないことになっていますが、ひどい場合はそういうことも必要だと思います。

④熱射病の場合、自分がなった場合は難しいのですが、涼しい所で、頭を少し高くして寝かせます。扇風機があれば、風をあてて、首や腋、みぞおち、足の付け根(股関節の鼠経部あたり)をはしる動脈を氷で冷やします。普段から保冷用の氷や、アイスノンをもらった際は、冷凍保管して活用していただけたいですね。
もちろん、このような状態になったら、119に連絡して、救急で手をうってください。

なってしまったら、大変なので、予防していただくのが一番ですね。

・水分補給
・クーラーでの温度調節
・無理をしない、我慢しない。家で電気代がもったいないという方は、公共機関にでも行っていただければいいんではないでしょうか。

それと夜間気をつけていただきたいのですが、寝ていて熱中症になるという方も増えています。枕元にペットボトルでも置いて、目が覚めたら必ず水分を補給するとういうよに心掛けていただきたいと思います。

暑さ続きますので、頑張って夏を乗り切りましょうね。



0 件のコメント:

コメントを投稿