2014年11月10日月曜日

同期

人の痛みを理解するというのは難しい。

語弊なく言うと、同じ痛みを体感することはできないと思っていただければいいでしょうかね。

腰痛一つとってみても、Aさんの痛みとBさんの痛みは同じかというとそうではありません。個人差がありますし、表現の仕方も違います。

鍼灸師は、人の痛みや辛さに向き合うわけですが、自分が味わったこともない痛みや症状を訴えてくる方がほとんどです。こんな感じで痛い、つらい、大変というのは、ある程度頭では理解できていますが、身をもってというわけにはいきませんからね。

そういうのもあってか、自分の体に不調が出ると、患者さんはこんな気分やったんや、こんなしんどかったんや、昨日いらっしゃった○○さんきつかったんやな~。なんて感じで、自分の体と患者さんの体を同期するようになりましてね。

最近風邪を引きまして、今回のは冷えたせいかお腹を下し、寒気がして、熱が出て、体の節々が痛いという、典型的な症状だったんです。


しんどいので横になってることがことが多いでしょ。
そうしたら、背中が痛いんです。当たり前ですよね。けど、ふと寝たきりの○○さん、いつもこんな感じで背中痛いんか、そら日々うっとうしいし、つらいな~と。

寒気がして寒いでしょ
手足がそれはそれは冷えます。冷え性の人は、寒気はなかったとしても、足先がいつも氷のように冷たいと。これもきついな~。

今回はお腹下したので、胃腸の調子がすこぶる悪くなりました。胃が動いていない…。
食事をしても、お腹が動いていないから、全然食べられません。膨満感てやつです。お腹が動いていないから、何かすっきりしない。
胃下垂治療の時に、ほとんどの患者さんがこの症状を訴えている。毎日がこれだと、食事も楽しくないな~と。


患者さんの痛みを理解する人が、よく治す治療家ではありませんが、治療のヒントは見つけやすいように思います。改めて健康第一。これ実感です。

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