最近、ワクワクすることありましたか?
雑誌「Number」のweb版の記事に、「球場は記憶を呼び起こすトリガーになる」というのがあったので、僕の記憶にもそんなのがあったな~とふと思ったので、少し触れたいと思います。
僕は生まれも育ちも関西だったもので、関西の球場の記憶しかありません。
難波球場、日生球場、西宮球場、甲子園球場。子供の頃に行った球場といえばこんなところです。甲子園以外はご存知ない方もいるかもしれませんね。
関西にあるセリーグの球団というのは、阪神だけなので、他の球場はパリーグの球団の球場でした。難波球場は南海ホークス、日生球場は近鉄バッファローズ、西宮球場は阪急ブレーブスです。
この名前を聞くだけでも、すでに昭和の哀愁が漂ってしまいます。
当時パリーグの球団というのは人気が全然なかったんですよ。今もないかもしれませんが、どの球場もガラガラです。満員の時なんてありませんでした。テレビ放映されていたのが、巨人、阪神の試合だっとというのもあるかもしれません。
甲子園に関しては、高校野球を観に甲子園に行ったくらいで、阪神の試合を観に甲子園ことはありませんでした。チケットがとれなかったんですかね。それと、父親が西武ライオンズのファンだったというのがありかもしれません。西武といっても、前身の西鉄ライオンズのファンだったんですけどね。
ただまぁ、どの球場も階段を上がって、グランドが見える前のワクワク感というのは共通でありました。ナイターでいったものがほとんどなので、照明の明るさと、小さいながらも歓声や野次、そんなのが遠くで聞こえていて、上がって見えたときの「お~~」という感じは、なんとも言えません。
記憶というのは、どんどん忘れていきますし、消去されていきます。強烈な出来事でもない限り、脳に残らないですよね。
ここで例えると語弊があるかもしれませんが、日々の臨床で向かい合う患者さんでもあるんです。たった1回しか来たことない人でも、電話の声を聞くだけで顔、症状、雰囲気を思い出す人もいれば、何回かいらっしゃっていても、電話の声を聞いて、カルテを見ても、まったく顔が出てこない人もいます。
この前は、セロリの名前が出てきませんでした。(笑)セロリを持ちながら、名前なんやったっけ?って必死に考え、考え。笑うしかありませんよね。お前名前なんや~なんや~。一文字だけでもいいから教えてくれ~なんてつぶやきながら、なんとか絞り出しました。
だから、患者さんと話をしていても、この話前しなかったかな?いや○○さんにしたけど、■■さんにはしてないはず…。とあやふやになるので、最近では「前お話したかもしれませんが~」と前置きいれます。いや~気を付けなくてはいけません。
うちの治療を久しぶりに受ける方も、「あぁこの感じです。相変わらず響きますね~、思い出しました。」なんてことをおっしゃいます。
記憶に残る鍼治療。
いい意味で残る治療でありたいものです。
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