2012年11月9日金曜日

ストレス

 ストレス溜めないようにするにはどうしたらいいですか?

これ、よく聞かれることです。

う~~~ん。

って感じですよね。(笑) 
何でも気にしないようにしたらいいんじゃないですか。ストレス発散できることをやればいいんじゃないですか。

間違ってはいませんが、それができないからストレスが溜まるわけで、それができればこんなこと聞きませんよね。そんなことは本人が一番よくわかっています。なので難しい。

これは、痛みの予防に、運動やストレッチをしましょうというのと似ています。
運動やストレッチができれば、わざわざ治療には来ないわけです。出来ないから治療にきている、それも本人が一番わかっています。

ストレスって難しいのですが、「医道の日本 2011年7月号」に、『ストレス対処力の伸ばし方』なるものが掲載されていたので、少し紹介しようかと思います。

財団法人パブリックヘルスリサーチセンター付属ストレス科学研究所特別研究員の山崎喜比古氏のインタビューです。

ストレスを柔軟かつ適切に処理する能力を「ストレス対処力」というそうです。
これ、どういうものかというと、そうですね軍隊で鬼軍曹の部隊で訓練をしているとしましょう。それはきつい訓練で、体力的にもきつく、けちょんけちょんに罵倒され、精神的にもまいってしまいます。そんな状況でも、平気な顔をして、むしろもっときつい訓練をしてくれと、楽しそうにしている奴がいます。
また、重篤な病気になり、苦しい中にも生き生きと人生を楽しむ人がいます。そのような、ストレスがかかる環境下でも心身を害さず、自らの成長を促す活力に変えてしむことを「ストレス対処力」というそうです。このストレス対処力が高い人ほど、ストレスを凌いでいけるわけです。

では、そのストレス対処力をつけるためにはどうしたらいいんだということです。

「把握可能感」、「処理可能感」、「有意味感」を持つことが、ストレス対処力につながるそうです。

把握可能感
”自分が置かれている状況を把握して理解できる。”

簡単に言うとパニックにならないということでしょうか。わかりやすいのが、東日本大震災です。非常事態に陥った時にどのように対処できるかということですね。
何が起きて、これからどのように行動したらいいのか、職場から家に帰るべきか、会社にとどまるべきか、家族の安否、食糧などなど、いろいろなことを考えないといけませんが、パニックになると把握可能感が無い状態です。

把握可能感がある人は、ラジオで状況を把握し、家族への安否の連絡、繋がらなければ、災害伝言板やメール、ツイッターの活用など、会社の備蓄、近所のコンビニ、スーパーで食糧、飲料の確保、こんな感じで動いていきます。

でこの把握可能感を身につける方法ですが、山崎先生によると、何かわからないものに不安を感じ、恐怖するので、不安なことや、気になることをノートに書き留めて、原因をはっきりさせるということで、対象をはっきりし、考え、自分を統制することで、把握可能感を獲得することができるそうです。

あとは、感情を我慢せずに爆発させることがいいそうです。

けど、これも難しいですよね。基本これができないから、ストレスが溜まるわけですしね。

一人で書きだしたり、感情爆発するのにも限界があるように思います。誰かこれを手助けしてくれる人が必要なんでしょうね。アメリカの映画なんかで、心療内科でカウンセリングしてる所なんかが出てきますが、あぁいうのが必要なのかもしれません。実際うちにいらっしゃっている患者さんの話を聞いていても、なかなかきつそうです。不況というのもありますしね。
いつのまにか、日本もそんな感じになってきちゃったんですね。

次の「処理可能感」は、また次回にしますね。



2 件のコメント:

  1. たかちゃん2012年11月10日 8:34

    おはようございます。
    タイムリーな話題です。
    ちょうど、図書館にリクエストしていた本【脳ストレスが消える生き方】を読んでいますよ。
    方法はいろいろあると思いますが、週末にお家で映画見て、思いっきり泣くとかも良いって本に書いてありましたよ。笑うと同じ効果みたいです。
    呼吸とかも大事ですよね。
    北京堂に行くのも、ストレス発散になってると思いますよ。
    先生に話を聞いてもらって、背中に鍼してもらって、それだけでも
    深い呼吸できるようになるし。
    心療内科とは違うけれど、鍼灸院は、行くと気持ちが穏やかになれる
    そんな場所であってほしいです。

    返信削除
  2. ��たかちゃんさん
    ストレスってほんと難しいです。
    呼吸って大事ですね。調子悪いと、早く浅くなって苦しいです。意図的に深呼吸するといいですもんね。
    大きな意味でカウンセリングしているのかもしれません。普段、人には言わない体のことや、自分のこと、愚痴、気になることなど、いろいろ体に溜めているものを吐き出しますからね。
    それだけでも、スッキリリフレッシュするんですから。治療プラスαになります。
    こちらもいろいろ勉強になります。時には、こちらより情報を持っている方もいらっしゃいますし、人生の先輩方の話ですからね。参考にしない手はないです。

    返信削除