2012年6月15日金曜日

ストレートネック

 最近ストレートネックの患者さんが多いので紹介します。

背骨

これは、背骨を横から見た図です。左側がお腹側で、右側が背中側です。

人間というのは、生理的彎曲というものがあって、正常ですと首のあたりで前側に彎曲し、背中で後ろ側に彎曲し、腰で前側に彎曲しています。

意外かもしれませんが、まっすぐではないんですよ。まっすぐだと今よりもう少し背が高かったかもしれませんが、まっすぐだとなかなか無理がでてきます。

まっすぐだと背骨に重力やストレスがかかりやすくなります。それを彎曲させることにより、うまいことを力を逃がすわけです。生まれたての子供は、こういった彎曲はないんですけど、筋肉の発達とともに彎曲が出てきます。

それで冒頭のストレートネックですが、その名の通り、首の彎曲がなくなりまっすぐになっている状態です。

ストレートネック.jpg

こんな感じですね。
正常なカーブに比べ、ストレートネックは軸になる青線からずれているのがわかると思います。
正常ですと、頭を前屈して下を向くとそんな感じになるんですけど、ストレートネックだと常にこんな感じです。

ようは、読書で下向く、作業をするのに下を向く、携帯を触るのに下を向く、料理をするのに下を向く、どれをとっても長時間この姿勢を続けると、頚や肩が凝ってきてしんどくなってきます。ひどいと頭痛になったり。

大げさに言うと、ストレートネックの方は、常にこのような状態で首の筋肉を使い、常に無理がかかったいるということです。当然凝りや痛みを伴いやすいですし、つらいです。

では何でこうなるかというと、姿勢が悪かったのと、筋力が弱かったということです。特に小さい頃にこうだとストレートネックになりやすいんじゃないでしょうかね。
あとは首の長い方もなりやすいですかね。

なので、比較的女性のほうが多いです。男性のほうが、首は太くて短い方が多いので、少ないように思います。

鍼灸では首、肩まわりの、常に負担になっている筋肉に直接刺鍼していきます。
上でも説明したように、下向きにならなくても、下向きになっているような無理が常にかかっているので、普段の姿勢維持にも負担がかかります。そんな姿勢維持の筋肉というのは、深層にあるインナーマッスルであります。鍼治療はそんなインナーマッスルにもアプローチできるので効果的です。

冷やさないようにして、常に血流のいい状態を維持をしていただくのがまず一つ。夏になるとついつい首まわり出したくなりますが、控えてください。
それと筋トレ。
これが難しい。
やり方は何一つ難しくはありませんが、根気よく続ける人が、まぁ~いないので、難しいということです。
やり方は簡単
片方の手を側頭部にあてます、それを頭で押します。その時あてている手は、その押し出す頭に抵抗を加えてくださいね。これを10回、前後左右やれば、ばっちり鍛えられます。

僕はラグビー部だったんですけど、首を鍛えるのに、自分の手ではなく、先輩に押えつけられました。おかげで、高校時代は太い首でしたね。

かなり地味なんでやらないのと、みなさんその気になってくれない。(笑)ということです。筋トレって半年くらいは最低でも続けてほしいので、難しいですね。

首に限らず、自分で鍛えれる人というのは、全体の何割でしょうかね?1割くらいですかね。これが現状です。(笑)

そのおかげで、うちのような治療院がやっていけるのでいいんですけどね。



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