5月11日(日)休み
5月25日(日)休み
火曜日休み
うちはスポーツをやる方が多くいらっしゃいます。
今日は、陸上、ゴルフ、バレエ、競輪、バレエとスポーツのコンディショニングで来院の方ばかりでした。
季節の変わり目、体が動かしやすくなります。ただ、体は冬から完全に切り替わったわけではないので、耐え切れる体になっていないことも多くあります。
使いすぎ、オーバーユース、フォーム不良がほとんどです。わかっていても思い通りには動かないものです。
腰部、ハムストリングスなど、使う頻度が多い部位は要注意です。早めに施術にいらっしゃっていただければと思います。
当院では、クラシックバレエをする方が来院されています。
といっても、子供ではなく大人です。
知っている人は知っていますが、大人バレエといって、大人からバレエを始める方が多いのです。
子供の頃やっていて、大人になって時間ができたので再開する人もいれば、子供の頃にできなくて大人になって、やりたかったバレエを始めるという方もいます。
さて、そんな大人バレエをする方の施術が多い日があります。この時期は、バレエの発表に向けてレッスンがハードになる時期なのかもしれません。
先日、来院された方々の共通した痛みの部位が大腿部後面ハムストリングスの痛みでした。
通常、スポーツをしていてハムストリングスを痛めるというのは、かなりスポーツをやっている方です。走ることが多いスプリント系のスポーツで痛めやすい部位です。一般のスポーツ愛好家では少ないと思います。
バレエの場合、ジャンプが多いのがるのですが、それとは別でアラベスクというものがあります。
片足で立ち、もう片方の足を後方に伸ばすポーズです
バレエでは基本中の基本ですね。体の硬い皆さん想像してください、足を一瞬挙げるだけならかろうじてできるかもしれません。バレエでは、この姿勢をキープさせないといけません。
想像しただけでキツいですよね。
後に挙げる際に、大腿部後ろ面を使うわけです。しかもキープさせるのに常に力を知れていないといけません。この動作が多い演目をする場合、かなり酷使してしまいます。来院された皆さんこの動きをよくやっていたようです。
背筋、臀筋、大腿部後面、そりゃ痛めます。バレエだけでなく、ヨガでも要注意です。柔軟性がある人ばかりではありません。ただ、教科書の基本のアラベスクがあるので、プロから素人まで全員この姿勢が求められます。無理です。(笑) 先生は妥協しません。
酷使するなとは言いませんし、できないと思いますので、少しでもお役に立てるよう、鍼を打ちまくっていこうと思っています。
体にはセンサーがあり、刺激に対して様々な反応をします。皮膚が刺激され、神経を伝って脳に伝わります。伝わった刺激に反応して、脳から刺激された部位に指令が送られ、患部に何らかの反応が起こります。
刺激量、刺激物にもよりますが、微細な刺激でも、何らかの反応を起こします。手を当てる、ハケで撫でる、風を当てる、何でもいいのです。人間の体はうまいことできています。それらを利用したセルフケアの商品があるので、いくつか紹介しておきます。
「ソマセプト」
微細なプラスティックの突起が出ています。痛みなどは感じません。
「シャクティマット」
インド発祥らしいですが、これもプラスティックの突起が出ています。うちにいらっしゃる競輪選手の間で流行っているものです。かなり痛いそうですが、セルフケアにピッタリとおっしゃっていました。
「ダーマローラー」
微細なハリが出ているローラーを皮膚の上でコロコロすることにより、微細な傷を作りそれを再生する作用を利用して、ターンオーバーを促します。
どれも、皮膚に刺激を入れ、体の再生力や、脳の反応をうまいこと利用しています。当然ですが、人それぞれ感じ方は様々です。それらの反応はどなたでも起こっていますが、実感できる人、そうでない人がいます。
試していただく際に、一定の期間利用していただき、継続するか判断していただければと思います。
形は違えど、人間の考えること、やることは大した差はありません。面白い物です。
これらと鍼の違うところは、深部にもアプローチできる点です。多くの方に深部に響く鍼の感覚を体感いただければと思います。
病気になったり、体を痛めたりすると、「安静にしてください」と言われます。
安静といっても、どの程度の安静なのか?曖昧な言葉なので困惑される患者さんも多いと思います。
入院するような病気、怪我、手術の後の安静
「絶対安静」というやつです。寝て動かない、動かないことによって、負担を減らし、体力を温存して回復に力を注ぐ。
こういった場合は、段階的に安静の度合いを緩和していく指示があるので、わかりやすいと思います。
点滴寝たきり→ベッドでの起き上がり、飲食可能→立ち歩き移動OK
ざっくりですがこのような感じで緩和されていきます。
通院時の痛み怪我の安静
これが厄介な安静です。
ぎっくり腰→病院→レントゲン異常なし→湿布処方→安静にしていてください。
どの程度?寝とくの?どのくらい?学校は?仕事は?
この場合の安静は、「局所安静」というやつです。局所の筋肉をあまり使わずに、負担を少なくして過ごしてくださいという指示になります。
運動、スポーツをする人の安静
これまた曖昧な安静です。運動する人は、そもそも安静は嫌なんです。痛かろうと動きたい。さらに「安静にしてたって治らない!」という人もいます。動きながら治したいんです。
患者さんも馬鹿じゃないんで、絶対安静なものはわかります。大きな怪我をした場合はわかります。レントゲンで骨折、MRI、エコーなどで、靭帯断裂、軟骨の損傷など、わかりやすく痛めている場合は、医師の指示も明快です。
スポーツ、運動をしていると、オーバーユース(使いすぎ、練習過多)で痛みが出る、フォーム不良で痛みが出る、原因のよくわからない痛みが出る場合があります。そういった場合に、どの程度安静にすればいいのかが非常に悩ましいわけです。
どの程度の安静?
安静期間はどれくらい?
運動強度は?
こういったことを、医師や治療者に質問されるといいと思います。でないと、なぜかわかっていると思われ、詳しい説明はありません。
なぜそうなるかというと、はっきりと答えが出にくいからです。人それぞれの回復力、日常生活の負担のかかり具合、痛めてる場所のセルケアの度合いなど、バラバラだからです。
患者さんの心構えとしては、期間や回復度合いを厳密に捉えすぎないことです。
いやしっかりしてよ!とツッコミたいかもしれませんが、びっくりするぐらい早く回復する人もいれば、びっくりするぐらい長引く人もいます。指示のある期間を目安にして、再度安静期間などを聞かれるといいと思います。
人の体はそんなに簡単なものではありません。教科書通りにはいかないことが多いものです。
うちに来院される方のほとんどが、安静にできない方ばかりです。説明漏れの場合は遠慮なくお聞きください。