2025年6月19日木曜日

腰部ヘルニア

 腰部ヘルニア

腰骨の間に椎間板という軟骨があり、その軟骨の中から髄核という塊が飛び出した状態を腰部ヘルニアといいます。

ヘルニアという言葉は、飛び出すとか逸脱するという意味です。なので、脊椎だけでなく、腸が飛び出す腸ヘルニア、ヘソが飛び出す臍ヘルニア、鼠蹊部から飛び出す鼠蹊ヘルニアなどがあります。

つまり、飛び出したものは何でもヘルニアです。


来院している方でも、医療機関でヘルニアと言われたという方は多いですね。

MRIは撮られました?

いやレントゲンだけです。


これはあるあるですが、レントゲン検査だけだと確定診断にはなりません。レントゲン検査は骨の状態をみるものです。ヘルニアや椎間板などの軟部組織をみることはできません。

傾向としては、レントゲン検査のみで、ヘルニアといわれた方は、比較的軽症である場合が多いように思います。症状が強い場合は、ヘルニア以外の腰部疾患が考えられたり、手術をするかしないかが視野に入ってきますので、MRI検査をして確定診断をする必要があるように思います。


基本的には、手術をしたくないという方がほとんどです。メスを入れて入院して、何日か休まないといけません

腰部ヘルニアで悩んでいて当院に来院されている方の傾向でいうと、腰部痛から臀部の痛みである場合は、鍼灸でも痛みのコントロールが可能である場合が多いです。

何度か施術をしても、足の痺れを訴えられている場合は、鍼灸での痛みのコントロールが難しくなる傾向にあります。

鎮痛剤、ブロック注射、鍼、マッサージなどで痛みをコントロールして、ヘルニアが吸収されたり、元に戻るのを待ちますが、症状のレベルが強いと、これらでは痛みをコントロールできず、日常生活に支障が出てきます。

耐え難い痛み(鎮痛剤が効かなくなってきます)、痺れ、歩行困難、膀胱直腸障害など。

これで耐えられない場合に手術を選択されます。


以前のように切開して取り除くやり方以外に、内視鏡を使って、傷や体への負担を少なく手術ができるようになってきています。以前より手術のハードルは下がってきていると思います。

暖かくもなり症状が落ち着き、ヘルニアが小さくなっているが、重症になるのが辛いので、早めに手術をして今後の不安を払拭したいという方。

痺れや痛みが常にあり、一見重症であるが、普段やっているテニスを休みたくない、手術はなるべくしたくないという方。

患者さんにとって何が最適か、それぞれ状況が違うので難しいですが、一人で悩まずにご相談いただければと思います。


BABA鍼灸北京堂大阪

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