ぎっくり腰になって鍼灸治療1回で治っていた患者さんが、1回の治療でも治らなくなる。
ある程度臨床でやっていると、よくあることかもしれません。
それは、腕が悪いんでしょ?
ザクッと響きます。そうであれば、こっちの問題なのでいいのですが、実際はそうでない場合もあります。
・老化
・筋力の低下
・回復力の低下
・負担割合の増加
老化
これを言ってしまってはってところですが、筋力低下や回復力の低下と大きく関わります。例えば10代と50代の体の質は、誰に聞いても違うとわかりますよね。
見た目では、肌のツヤ、きめ細やかさ、しわなど。筋肉的には、柔軟性や筋肉量、筋肉の質。関節でいえば、関節の水分量、柔軟性、軟骨量。血管でいうと、血管の硬さ、血液の質。内臓でいえば内臓機能の低下。神経的には、神経伝達速度の低下や鈍さなど。
あらゆる面で低下してきます。
切り傷ひとつとってみても、小さなものでしたらすぐに塞がり、次の日には治っていたものが、50代にもなると長々と傷が残り、傷が癒えても黒く痕が残るようになってきます。
老化というのは実感はしますが、なかなか自覚しません。いつまでも若いと思っていますし、まだまだと思っています。もちろん口では、歳をとった、若くないとは言ってはいますけどね。
筋力の低下
老化とリンクする部分ではありますが、これも意外と実感していない。運動能力の低下は自覚するんですけど、日常体を維持する筋力(姿勢を維持、立つ、座る)の低下までは自覚していません。
単純に1時間立ちっぱなしでも平気だったのが、15分くらいで辛くなってくる。
筋力がないということは、疲労しやすいですし、硬くなりやすい。筋肉というのは、必ず骨についています。硬くなっているということは、骨を引っ張るので、バランスが悪くなりますし、関節の負担も増えます。
回復力の低下
上を読めば、説明の必要はないと思いますが、傷んだ場所を修復するのに時間がかかるようになります。ぎっくり腰になると、急激に筋肉が硬くなり、発痛物質を出し、炎症が起こり痛みがでます。脳は、負担のかかった腰を守るために、硬くなれ硬くなれと指令を送ります。
ぎっくり腰の鍼灸治療は、そういった筋肉の緊張を緩めるのと、硬くなり血流が低下して回復を促す成分が腰に行きにくかったものを促すのと、脳内に鎮痛物質を沢山分泌させることです。
年齢を重ねると、こういった力も低下しますので、回復に時間がかかるようになります。
負担割合の増加
筋力が低下していたり、老化していろいろな機能が低下していると、20kgの負担で平気だったのが、10kgの負担しか耐えられなくなっってきたとします。
そうすると、今まで平気と思っていた動きや物を持ちあげる動作、同じ姿勢の時間。例えば作業時間など。
それが、実は自分のキャパオーバーで頑張っていた。そうすると、あふれだすのは時間の問題ですよね。あふれだした時がぎっくり腰になった瞬間です。
なので、重たいものを持たなくても、不意な動作をしなくても、ちょっとずつ負担がかかりぎっくり腰になってしまいます。
何事もそうですが、早め早めに手をうつ。これにつきます。
疲労や負担増、キャパオーバーというのは、ある程度自覚していますが、そのままにしてしまいますよね。そのまま放っておいて治るのは20代までと思っていたほうがいいと思います。
自分の体の回復力に期待しない。
違和感や不調の段階で早めに、鍼灸治療をやりましょう。運動をしましょう、休息をとりましょう。
2016年5月22日日曜日
2016年5月8日日曜日
2016年5月3日火曜日
妊婦さん
患者さんの奥様が妊娠中で、肩こりや背中のはり、腰の痛みがあるという事で、一緒に来院して鍼治療をされています。
妊娠中に鍼治療をして大丈夫なのか??
と心配する方もいらっしゃるかもしれません。実際、やる場所、時期は気を付けないといけません。子宮が収縮するツボもありますので、そういったツボを使わないようにして施術していきます。
お腹に赤ちゃんがいると、それを支えるために背中や腰は常に使った状態になり、通常よりもはりやコリが強くなってきます。
男は経験できるものではありませんが、ほんと大変そうです。うちの嫁もそうでした。
妊婦さんが鍼灸やマッサージをする際、赤ちゃんがいるので横向きでやることが多いんですけど、うつ伏せでやってほしいという要望があったんです。
そうしたらいいのがありましてね。北京堂では2年前くらいからこいつを導入しています。
「トコちゃんベルトの青葉」というところからでている、「快眠お助けセット」です。リンクしてあるので見ていただいたらいいんですけど、妊婦さんもうつ伏せができるようになります。
妊婦さんで背中のはりや、腰の痛みで悩んでいたら、是非お試しください。
妊娠中に鍼治療をして大丈夫なのか??
と心配する方もいらっしゃるかもしれません。実際、やる場所、時期は気を付けないといけません。子宮が収縮するツボもありますので、そういったツボを使わないようにして施術していきます。
お腹に赤ちゃんがいると、それを支えるために背中や腰は常に使った状態になり、通常よりもはりやコリが強くなってきます。
男は経験できるものではありませんが、ほんと大変そうです。うちの嫁もそうでした。
妊婦さんが鍼灸やマッサージをする際、赤ちゃんがいるので横向きでやることが多いんですけど、うつ伏せでやってほしいという要望があったんです。
そうしたらいいのがありましてね。北京堂では2年前くらいからこいつを導入しています。
妊婦さんで背中のはりや、腰の痛みで悩んでいたら、是非お試しください。
2016年4月29日金曜日
2016年4月15日金曜日
続・胃下垂
前回は胃下垂の虚弱タイプを書きました。
実際、病的な症状がある胃下垂の方で、北京堂に来院される方のほとんどが、虚弱タイプになります。当然といえば当然なのですが、弱いから症状があるということです。
胃下垂強壮タイプはというと、強いので悩んでいない方がほとんどです。
わかりやすく例えると、タレントのギャル曽根タイプというやつです。彼女は言わずと知れと大食いタレントです。見てる私たちが気持ちいくらいに、あらゆるものを平らげていきます。
以前、番組でギャル曽根を徹底検証するというのがあって、医学的には大丈夫なのか?というのを、いろいろな検査をして診ていました。
それによると、胃の容量が大きい。もちろん空腹時は縮んだ状態ですが、いれるとなるとどんどん伸びて沢山のものを入れれるということ。消化が通常の人よりも早いということが紹介されていました。
強壮タイプの人は、沢山食べて胃が下がるんだけども、消化能力がすぐれているので、すぐに消化されて、胃に留まる時間が少ないため、或いは胃が強いだめに、病的な症状がでないんですね。
それと、これは遺伝の問題なども関わるとおもうのですが、それだけ食べても全てが吸収されないということがあります。
これは、その人に備わっている性質によるんだと思います。肥満になったらさすがに抑えようってなりますし、胃下垂とは違う病気にもなります。
ということで、冒頭でも言ったように、こういった状態なので特に悩むことはないんです。食べるのが好きで沢山たべられて、太りもしないわけですから。悩むことは少ないということです。
ただ、ちょこちょこ言っているかもしれませんが、胃下垂というのは胃だけの問題じゃないんです。消化というのは、胃だけがするわけではありません。
胃は消化するだけですが、腸は消化と吸収を行います。胃下垂を考える時に、胃と併せて腸の状態も悪くなって、病的な症状が出てくると考えていただきたいと思います。
胃の下垂により、腸が圧迫されると、腸が正常に働けなくなるので、下痢や便秘になります。腸が正常に働けないということは、栄養の吸収もうまくいっていないということになります。そうなると、身体全体の調子が悪くなります。
私自身痩せの大食いなほうですが、病的な症状はでていません。胃は多少下垂しますが、腹筋もあり、消化もいいので、気にはなりません。
なので、北京堂で扱う胃下垂の方は、胃虚弱タイプの方になります。
実際、病的な症状がある胃下垂の方で、北京堂に来院される方のほとんどが、虚弱タイプになります。当然といえば当然なのですが、弱いから症状があるということです。
胃下垂強壮タイプはというと、強いので悩んでいない方がほとんどです。
わかりやすく例えると、タレントのギャル曽根タイプというやつです。彼女は言わずと知れと大食いタレントです。見てる私たちが気持ちいくらいに、あらゆるものを平らげていきます。
以前、番組でギャル曽根を徹底検証するというのがあって、医学的には大丈夫なのか?というのを、いろいろな検査をして診ていました。
それによると、胃の容量が大きい。もちろん空腹時は縮んだ状態ですが、いれるとなるとどんどん伸びて沢山のものを入れれるということ。消化が通常の人よりも早いということが紹介されていました。
強壮タイプの人は、沢山食べて胃が下がるんだけども、消化能力がすぐれているので、すぐに消化されて、胃に留まる時間が少ないため、或いは胃が強いだめに、病的な症状がでないんですね。
それと、これは遺伝の問題なども関わるとおもうのですが、それだけ食べても全てが吸収されないということがあります。
これは、その人に備わっている性質によるんだと思います。肥満になったらさすがに抑えようってなりますし、胃下垂とは違う病気にもなります。
ということで、冒頭でも言ったように、こういった状態なので特に悩むことはないんです。食べるのが好きで沢山たべられて、太りもしないわけですから。悩むことは少ないということです。
ただ、ちょこちょこ言っているかもしれませんが、胃下垂というのは胃だけの問題じゃないんです。消化というのは、胃だけがするわけではありません。
胃は消化するだけですが、腸は消化と吸収を行います。胃下垂を考える時に、胃と併せて腸の状態も悪くなって、病的な症状が出てくると考えていただきたいと思います。
胃の下垂により、腸が圧迫されると、腸が正常に働けなくなるので、下痢や便秘になります。腸が正常に働けないということは、栄養の吸収もうまくいっていないということになります。そうなると、身体全体の調子が悪くなります。
私自身痩せの大食いなほうですが、病的な症状はでていません。胃は多少下垂しますが、腹筋もあり、消化もいいので、気にはなりません。
なので、北京堂で扱う胃下垂の方は、胃虚弱タイプの方になります。
2016年4月13日水曜日
咳に要注意
![]() |
Healthilより引用
最近、立て続けに、わき腹が痛いという訴えの患者さんが来院されました。場所的には、体の真横で、肋骨が触われるところです。 咳をすると響く、ふとした動作で力をいれると痛む、押さえると痛い、寝返りが痛いなどです。 何だと思います? 肋骨の骨折、或いはヒビが疑われます。 しかも、レントゲンでも写りにくいので要注意。 患者さんに共通するのは、咳、くしゃみを多くしたということです。肋骨というのは、呼吸をするときに使う筋肉です。肋骨の間にある肋間筋が収縮したり、弛緩することによって、肺が膨らんだり、縮んだりします。 咳やくしゃみは、その最大のものです。勢いよく咳やくしゃみをすると、急激に筋肉が収縮するので、付着している肋骨に、強い負荷がかかります。それによって折れる。引き剥がされると言った方がいいかもしれませんね。 長引く咳や、勢いよくでたくしゃみの後に、わき腹が痛い場合は注意が必要です。 これの厄介な所は、これといった治療ができないというところです。ひっつくのを待つのみです。自分の回復力を期待するしかありません。 鍼灸では、骨のひっつくのを促す、痛みを緩和するそういったことをします。患部に直接、鍼をしたりお灸をするか、肋間神経のでる背骨のあたりを刺激する。そういったことをして治療をしていきます。 あとはキネシオテープを貼って、なるべく動かないようにするというところですね。 季節の変わり目の咳喘息、花粉症のくしゃみなど、この時期は要注意です。 |
登録:
投稿 (Atom)