2016年4月13日水曜日

咳に要注意

Healthilより引用



 最近、立て続けに、わき腹が痛いという訴えの患者さんが来院されました。

場所的には、体の真横で、肋骨が触われるところです。

咳をすると響く、ふとした動作で力をいれると痛む、押さえると痛い、寝返りが痛いなどです。


何だと思います?

肋骨の骨折、或いはヒビが疑われます。
しかも、レントゲンでも写りにくいので要注意。

患者さんに共通するのは、咳、くしゃみを多くしたということです。肋骨というのは、呼吸をするときに使う筋肉です。肋骨の間にある肋間筋が収縮したり、弛緩することによって、肺が膨らんだり、縮んだりします。

咳やくしゃみは、その最大のものです。勢いよく咳やくしゃみをすると、急激に筋肉が収縮するので、付着している肋骨に、強い負荷がかかります。それによって折れる。引き剥がされると言った方がいいかもしれませんね。

長引く咳や、勢いよくでたくしゃみの後に、わき腹が痛い場合は注意が必要です。

これの厄介な所は、これといった治療ができないというところです。ひっつくのを待つのみです。自分の回復力を期待するしかありません。

鍼灸では、骨のひっつくのを促す、痛みを緩和するそういったことをします。患部に直接、鍼をしたりお灸をするか、肋間神経のでる背骨のあたりを刺激する。そういったことをして治療をしていきます。

あとはキネシオテープを貼って、なるべく動かないようにするというところですね。

季節の変わり目の咳喘息、花粉症のくしゃみなど、この時期は要注意です。

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