文章にするのは難しいので、施術を受けに来ていただければと思います。来院される、鍼灸師の患者さんでも、一般の方と変わらず説明をしたり、プロメテウスを見ていただいたりします。
それか、見学に来ていただいてもいいかもしれませんね。
「灸頭鍼やパルスをどういう感じで使い分けているのかを知りたい。」
灸頭鍼は、冷えが原因の方、精神的な緊張の強い方、こりや緊張の強い方に用います。置鍼中に赤外線をあてるので、それでも十分ですが、局所の熱感をより高くし、深部に浸透させるイメージで利用しています。
熱感があるだけで、リラックスしますので、交感神経の過緊張の方、ストレスを感じている方にも有効と考えています。
北京堂のやり方では、パルスをあまり用いません。パルスを使っているのを見たのは、頭鍼の時くらいでした。脳梗塞後の治療やてんかんなどの治療に用いているのをみました。
当院では、坐骨神経痛、陰部神経刺激などの治療に用いることがあります。基本的には、鍼のみで効果がいまいちだった場合に用いることが多いです。
「鍼のひびきについて、どう患者さんに説明しているのか」
筋肉をターゲットとしている北京堂の鍼は、からだに刺鍼すると様々な反応がでます。
・ズシーンと重たい
・スキンと患部に感じる
・腫れぼったい
・じわんと温かい
・ビリッとしびれるような感じ
こういった反応を鍼灸師は、「はりのひびき」といって、患部に効いているかどうかなどの目安にいたします。中国では、このひびきがないと効いていないと判断します。
痛みがあったり、疲労があったり、状態がよくないと、筋肉が緊張し、体が強張っていきます。そんな固いところに鍼を入れると、体は防御反応で一時的に固くなり、鍼をギュッと締め付けます。そうすると、上に挙げたような「ひびき」を感じます。
北京堂では、鍼をうって20分~40分くらい置くことによって、そういった緊張をじわりじわりと緩めていきます。刺鍼直後は、刺激や緊張もあり、交感神経が優位になり、からだが固くなりますが、時間をおくことによって、全身の血流が良くなり、体温が上がり、リラックスすることにより、副交感神経が優位になってきますので、筋肉の緊張が解消されていきます。
状態のいいところ、柔らかいところに鍼をすると、極端にいうと豆腐に鍼をしているような感じなので、鍼への締め付けも少なく、患者さんご自身は打たれている感覚を感じませんし、鍼灸師も手ごたえがあまりません。
当院のように、しっかりと刺入しない、表面にしか刺さない鍼ですと、このような反応はほとんどでませんし、日本の鍼灸師はこのひびきをあまり重視していません。鍼のひびきよりも、脈に変化があるかなどを重視する傾向にあります。
どちらがいいというものでもありません。最終的な目的は同じですが、ターゲット、診ているものが違うということです。
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