ボルトの棄権や引退、桐生選手の100m9秒台の記録など、陸上短距離界はめまぐるしく変わってきています。
世界のトップ選手の高齢化に伴い、タイムが低下していましたが、日本選手のタイムは上向きです。今後、日本の短距離選手が世界の決勝の舞台でタイムを競う日が来てもおかしくありません。
そんなこんなで熱い陸上競技会ですが、本日より全日本実業団の予選が長居陸上競技場で始まります。雨と気温が低いのが心配ですが、楽しみですね。
当院を利用している選手も出場予定です。体調や痛みは上向いているとおっしゃっていたので、非常に楽しみです。
陸上短距離で、痛める箇所というと、圧倒的にハムストリングスです。太ももの裏につく筋肉ですが、全速で走る際に、この筋肉をフル活用します。そのため、疲労が溜まってきたり、出力が上がりすぎて、筋肉が追い付いていかなくなった場合、冷えなどによって、ハムストリングスを肉離れすることが少なくありません。
ハムストリングスの中でも、筋肉の真ん中というより、上下の腱、或いは腱と筋肉の移行部位あたりに好発します。
ハムストリングス |
一般の私たちが、日常生活であまり使うことが少ない筋肉です。歩くときの地面を蹴って、後ろに挙げている時なんかに使っているのですが、あまり負荷がかかっているとは言えません。沢山歩いてふくらはぎが疲れることがあっても、太ももの裏側が疲れるという経験をする方はいないですからね。
フォームを変更したり、ハムストリングス以外の疲労によって、よりハムストリングスに負担がかかるようになるなど、注意が必要になります。
ハムストリングスに限ったことではありませんが、痛みがでる、肉離れをする、違和感が出る。
こういった場合に考えられるのは下に挙げられるものです。
・使いすぎている
・フォーム不良により負担がかかる
・疲労が取れていない
・固い
・冷えている
・老化
ごくごく当たり前のことですし、やっている本人たちも自覚はしていることなのですが、かといって痛めていないとやり過ごしてしまいます。
人間というのは、不具合が出ていないものに目を向けることは、なかなか難しい。経験しないとわからない。何でもそうですよね。痛い目をみないとわからない。うちの子供を見ていても思います。
かといって、経験してしまうと、ブレーキをかけてしまったり、思い切りできなくなるという側面もあります。
知らないから、若さゆえに思い切りできるともいえます。
鍼灸では、鎮痛、回復を促すなどに効果を発揮します。短距離をやっている、太ももの裏面が固いという方は是非お試しください。
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