老化によって、体全体が変化していきます。最近よくいっていることですよね。定期的にいらっしゃる年配の患者さんが気にしていらっしゃるのでついつい話題になります。
鍼灸院でよくみる事例としては、関節の変性、筋肉の委縮、骨の変形といったところです。内臓に関しては直接見ることや触ることはできないので、症状や体に表れる変化から読み取るしかありませんが、内臓も筋肉なので硬くなったり、血流が悪くなったりしているのは間違いないですよね。
この前テレビで、加藤茶と若い嫁さんとの一日を密着的なやつを観たんですけどね、カトちゃんがすっかりじじぃの歩き方だったんです。
70ですから当然なんですけど、テレビでは基本的に座ってしゃべってる映像ばっかりだったので、そんなにきにもしていなかったんですけど、歩くと、あれま~って感じです。
おそらく背骨が後に曲がってきているのか、お年寄り独特の立ち方になっている。スウェイバックという姿勢になっています。画像として引用するものにいいのがなかったので、こちらを参照してください。
http://plaza.rakuten.co.jp/ptlifefitness/10000/
特長は背骨が後に出て、前かがみになるのを補正いしょうとして、首が前にでて顎を挙げてバランスをとり、お腹が前に出て、足を前に出しにくくなるため、ピョコピョコと歩くような感じになります。
なんでこうなるかというと、背骨にはたくさんの関節がありますよね?たくさん?と思われるかもしれませんが、背骨というのは24個の骨が連結されています。その上下に関節があります。その間には当然軟骨があり、年齢と共にその軟骨が変性するからです。さらに筋力が低下して、正常な姿勢維持が困難になってくるからです。
この軟骨は、再生されません。世間ではグルコサミンだコンドロイチンだとかいろいろ宣伝していますが、減りにくくなるかもしれませんが、あれで再生されるわけではありません。なので、いかに自分の軟骨を維持できるかですね。維持するには負担を減らす筋肉が必要なんですけどね。相変わらず、筋肉筋肉です。なかやまきんにくでもこんな筋肉筋肉言わないかもしれませんね。(笑)
50キロの体重の人が、10キロの荷物を地面から持ち上げると、腰の4番、5番の間の軟骨にかかる圧力は144kg/㎠になるといわれていて、総圧力は1トンに達するそうです。
恐ろしいですよね。(笑) そんなに圧力がかかってたんかって感じです。じゃーもっと体重のある人だったら…。ですよね。
逆に言うと、そんな圧力に耐えられる構造になってるんかと感心もしますよね。もちろん筋肉で補助したりするわけですから、この圧力はもっと緩和されるんですけどね。だから筋力のない人は、体重が軽いほうが、体への負担が少ないんです。病院や治療所、ジム、どこに行っても痩せろ痩せろと言うのは、そういう理由からです。
いつも同じことになりますが、姿勢を意識して、体重のコントロール、筋肉の維持をしましょうということです。姿勢の意識重要ですよね。なんで日本人は姿勢の悪い人が多いんでしょうね。生活様式?意識?筋肉量が少ない?
スウェイバックなってからでは、戻すのにも苦労しますんで、鏡の前に立って、自分の歩く姿勢、立っている姿勢をチェックしてみてください。