2020年2月12日水曜日

五十肩

肩が痛い
肩を挙げづらい
後ろのポケットの財布がとれない
袖に腕を通すと痛みが出る

ズキズキと疼く
夜痛みで寝られない

40代~60代くらいに起こる。肩関節の痛みと運動制限を伴う症状の総称を五十肩といいます。

転倒した、運動をした、事故にあったというようなわかりやすいきっかけがありません。

老化ですね。

やめてくれ~認めたくない。認めたくない。

認めたくありませんが、認めなくてはいけません。あの人がなっていないのに、私はなるのがおかしい。個体差があるのでならない人もいますが、ならないのには理由があります。

五十肩は、肩関節周囲炎といわれます。炎は炎症です。ただの老化で炎症はおきません。ここがポイントです。

負担がかかっているから炎症が起きます。

老化で使っていないのに、何で炎症が起きるの?

肩の構造に問題があります。

肩甲骨に上腕骨が吊り下げられています。肩の関節をスムーズに動かすためには、インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが非常に重要です。

肩を動かす筋肉は、肩甲骨と上腕骨についています。
インナーマッスル(棘上筋、棘下筋、大円筋、小円筋、肩甲下筋)
アウターマッスル(三角筋)

右肩を外からみています。肩甲下筋のあるほうが胸側です


インナーマッスルは、筋肉によって様々な動きをするのですが、重要な役割を担っています。それが関節の安定です。

関節の安定をして、アウターの筋肉で力強く動かします。



この安定がないと、上腕骨がぶつかるようになり、棘上筋を挟み込むことになります。これを繰り返すことにより、棘上筋の腱が傷み、炎症をだすようになります。これは野球やバレーボール、、水泳など、肩を動かすスポーツをするかたに多くみられる疾患ですが、筋力が低下して硬くなった人にも見られるようになります。



するとその炎症は、関節の関節包を介して全体に波及して、ほかのインナーマッスルにも炎症が伝わり、様々な動きに制限がでるようになります。




肩峰下滑液包全体に炎症が波及して熱を持つようになります。


なぜ筋力が低下すると、ぶつかるようになるか?


・老化すると、筋肉が硬くなり、減少するから
インナーとアウターの筋肉を比べると、アウターの筋肉のほうが、大きくて強いです。インナーとアウターが同時に老化して、筋力が低下すると、小さくて弱いインナーのほうがより影響を受けます。

インナーは、いろいろな動きをやると同時に、肩の関節の安定をはかり、スムーズに動かせるようにするので、その機能が低下します。
すると、アウターだけで肩を動かす頻度が増え、関節にぶつかるようになるということです。
・棘上筋は常に使っている
立位では、腕を体の横にあります。その状態が当たり前ですが、棘上筋というインナーマッスルを使って、吊り下げています。支えています。
つまり常に引っ張られて、支えている。常に腕を引っ張られていたら、しんどいですよね。
筋肉で引っ張っているというより、腱の部分で支えているイメージです。


鍼灸施術は、炎症の消炎とインナーマッスルの筋緊張の緩和をメインで行います。局所の施術とインナーマッスルの緊張緩和です。

状態によって様々ですが、5回~10回の施術を目安にしていていただきます。


大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
吹田市豊津町18-4ウイニング・パラ江坂1B
電話:06-6821-3000

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