2019年5月9日木曜日

肩甲骨がこる

こちらのブログでも度々取り上げていますが、多くの方が訴えます。

肩甲骨がこる

ただ、実際にどこですか?と聞くと。ほぼ全員の方が、背中を押さえます。背骨と肩甲骨の間です。

僕らは、肩甲間部といいます。

赤丸が皆さんの訴える場所で肩甲間部です。みどり丸が肩甲骨のある場所です。

この肩甲間部、脊柱起立筋、菱形筋、肩甲挙筋、肩甲下筋などが複雑に合わさっているポイントです。

特にデスクワークの方は、腕をデスクに挙げた状態でキーボード、マウスを使用します。

肩の挙上、内旋動作、頭部を支える頚部の筋肉の緊張、長時間の同姿勢による負担増。こんなところが考えられます。

そういったっこともあり、凝りを訴える方は多いのですが、この前来院された方は、ここがシビれると訴えていました。

背部の緊張が強くて、背部がしびれるということはあまり聞きません。背部の筋肉にいく神経は脊髄神経の枝です。

この方の特徴として、右の方が無意識に肩が挙上します。肩をすくめるような感じです。すうっと挙がってきます。癖というか、無意識に緊張してしまうというか。デスクワーク中もあがっていると思いますし、車の運転中、もしかしたら睡眠中も力がはいっているかもしれません。

頚部の神経圧迫テストを行いましたが、反応はありませんでした。側頸部の緊張が強かったので、斜角筋の緊張が考えられます。

解剖学合格応援マンより飲用


斜角筋のあるあたりは、腕神経の束が出てくるところです。その枝の一つに肩甲背神経(青い紐状のもの)という肩甲間部にいく神経があります。

頚部の筋肉の緊張では、腕や指のしびれがみられることがありますが、やはり背部のしびれはあまり聞きません。

肩甲挙筋のつくあたりは、肩甲背神経が通るところなので、この筋肉の持続的な収縮がしびれをだしているのではないかとも考えられます。

この方、以前も同じ症状で来院されています。数か月いい状態だったらしいのですが、転勤で地方にいくことになり、通院できなかったそうです。帰省にともない来院されました。

鍼灸で緩めると症状が軽減するのですが、肩の挙上に気が付いていなかったのでお伝えしておきました。日々の緊張が少なくなれば、いい状態を長くキープできるのではないでしょうか。


大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
吹田市豊津町18-4ウイニング・パラ江坂1B
電話:06-6821-3000


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