2017年10月31日火曜日

11月3日(金)文化の日も通常通りです

[お知らせ]
11月3日(金)の祝日も通常通り営業しています。


2週続けて台風に見舞われた週末でしたが、いかがお過ごしでしたでしょうか。今週末はいい天気になるといいですね。


通りかかった服部緑地公園のあちこちで大きな木が倒れていました。豊中で生まれ育った私にはなじみの公園ですが、こんなことは初めてです。

木が成長して、大きくなっているというのもあるかもしれませんが、近年の雨の量や強烈な風が影響しているのは間違いなさそうです。

台風、地震、津波、大雪、高温、改めて凄い国に住んでいることを実感します。


大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
吹田市豊津町18-4ウイニング・パラ江坂1B
電話:06-6821-3000

2017年10月26日木曜日

膝を真っすぐ伸ばす

膝がまっすぐ伸びないのです。

クラシックバレエをする患者さんから、こんな相談をされました。実際に診てみましたが十分伸びています。はい一般人の視点ではそのように見えますが、バレエではそういうわけにはいかないようです。患者さんのイメージでは、やや反張膝になるくらいがまっすぐ伸びているというイメージなのかもしれません。或いは、踊りの中での伸び具合などが重要です。

膝をまっすぐ伸ばす
大腿四頭の収縮、ハムストリングスの伸展



足を上げた状態での膝の伸展
股関節が屈曲した状態で、膝を伸ばしています。

足をより高く上げようとすると、膝を若干屈曲したほうが、高く上がります。これは、受動的機能不全によるものです。

立位で、足を伸ばしたまま、写真のように上げてみてください。まっすぐ伸ばしたままですと、硬い方はすぐに限界に達します。で膝を曲げるとどうでしょう?高く上がります

大腿四頭筋は股関節の屈曲と、膝関節の伸展を行う、2関節筋です。この相反する作用を行うことをロンハード・パラドックスといいます。

大腿四頭筋が収縮したら、股関節の屈曲と、膝関節の伸展をするんやから、引っ張りあって動かないやん??

それをうまく解決してくれるのが、人間のすごいところです。大腿四頭筋の場合、膝関節の力の比率が高いので、膝の伸展のほうがしく、股関節の屈曲がしにくくなっています。そのため、膝を伸ばしながら股関節を屈曲させると、股関節が弱いので上りが悪い。

膝を曲げることによって、大腿直筋の力の比率を股関節にもっていけるので、股関節の屈曲がしやすくなる。


足をもっと高く、まっすぐに上がる


これを意識すると、上に挙げた反応のために、無意識に膝を曲げてしまうということになります。

悩ましいですね。

さて、ネットにもあれをやれ、これをやれと色々な情報が溢れているので、どれをやったらいいのか、いや私は全部やっているという人もいるかもしれません。それぞれ症状が違うので、どれが正しいかはその人次第なので難しいものです。

一般的には、足の後ろ側の柔軟性をアップさせよう。

ハムストリングス、ふくらはぎ

間違ってはいませんが、体の柔軟性の問題というのは、一か所が固いからという安直な問題ではありません。

例えば、わたくし。子どもの頃から、体が超絶固い。野球やラグビーをやっていましたが、ストレッチ、柔軟の時間は苦手でした。少年野球の時はペアになって、押し合いをするんです。地獄でした。しかもキャプテンでしたから、円の真ん中でやっていますが、なんの見本にもならないし、ヒーヒー言うている姿にはなんとも哀れなものがあったのではないでしょうか。

で立位前屈する。手が地面につかない…。

ハムストリングス、ふくらはぎの固さだけでしょうか?

足首は?お尻は?骨盤は?背中は?

全部固いんです。つまり、それらも緩めて初めて柔らかくなる。面倒でしょう。さらに冒頭でも言っていた筋力の問題、それらを支える力、持久力がないと、すぐに固くなり機能しなくなってきます。

膝をまっすぐ伸ばすに関して、重要なところに絞っていこうと思います。
まずは、骨盤の問題です。前傾していますか?後傾していますか?バレエをやる人に多いのは骨盤の前傾でしょうか?背筋をまっすぐに伸ばす意識のせいで、つい反り腰になってしまいます。



左が前傾です。骨盤に引いてい重心ラインが前に傾いています。極端に言うと骨盤が前傾すると、股関節が軽度屈曲します。この記事の冒頭で書いたことを覚えています?
股関節の屈曲は、大腿四頭筋(厳密にはこれだけではありません)が担っている。大腿四頭

筋は、膝関節の伸展も担っている。

力の比率的には膝関節の伸展のほうが大きいのですが、股関節が軽度屈曲していることにより、比率が股関節よりになってしまいます。そうなるとどうなるか。

膝が伸びにくい

ということになります。では、股関節の前傾をどう改善するかです。

腸腰筋
中殿筋
小殿筋
大腿四頭筋

股関節を前傾させる筋肉になります。これらを使いすぎている、疲労で固くなっている、柔軟性が乏しいと骨盤が前傾していきます。

インナーマッスルにも刺鍼できる北京堂の鍼は効果的です。

冒頭の患者さんには、これらにプラス膝裏にある、膝窩筋に刺鍼を行いました。この筋肉は、膝関節の内旋と屈曲を行います。

内旋と膝関節の前のずれを止める、大腿四頭筋が機能しなくなってきたときに重要な筋肉です。
バレエでは、ピンっと足先を伸ばす際、若干内旋させませんか?膝裏結構使っていませんか?

こちらの筋肉のお話は次回にさせていただきます。



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2017年10月20日金曜日

興味深い

縁あって精神科医とお話しをする機会がありました。


精神科医は、腰痛の患者さんに抗うつ薬を処方することはありません。


こんなことをおっしゃっていました。抗うつ薬。一般の方にはなじみのない薬かもしれません。字の如く鬱の方に処方される薬です。

鬱の症状の方は、脳内で分泌されるセロトニンやノルアドレナリンが低下するといわれています。脳内では、低下を補うためにセロトニンやノルアドレナリンを再分泌されるのですが、分泌されるとそれらの分泌物を取り込むレセプターにより、さらに吸収されてしまうという悪循環に陥ります。出しても吸収されてしまうなら、分泌をやめてしまえ…

それによって、どんどん気分が落ちこんでいってしまうということになります。

抗うつ薬は、レセプターによって分泌物が吸収されることを防ぎ、脳内にセロトニンやノルアドレナリンを留まりやすくする薬となります。

最近、慢性の痛み、慢性の腰痛や坐骨神経痛などの患者さんにも、抗うつ薬が処方されるようになってきました。

このセロトニンやノルアドレナリン(抑制性と興奮性の違い、分泌されるところが脳内でも違うので、同じで扱うのは微妙なのですが、詳しく書くとややこしくなるので割愛します)は、気分の落ち込みと関係するだけでなく、痛みの抑制にも働きます。
つまり慢性痛の患者さんは、脳内のセロトニンやノルアドレナリンの量が少ないから、痛みを感じてしまう。だったら、セロトニンやノルアドレナリンの量を増やしましょう。

といった理由で、処方されるようになったということです。

セロトニンの低下で、腰痛がひどくなるのか…長引くのか…。それ以外でもやれることがあるのではないか。選択肢の一つとしてはいいかもしれません。実際に精神的な部分を伴う方には有効かもしれません。

例えばセロトニンの吸収を抑えるだけの薬、ノルアドレナリンの吸収を抑えるだけの薬、両方の吸収を抑えるだけの薬もあります。当然ですが、全てにこれらの薬が当てはまらないとおっしゃっていました。あくまでも、ラットによる実験によるデータで、それが人間にそのまま当てはまるかというと、疑問があるという見解でした。

つまり、痛みが長引いている、だから抗うつ薬を処方というのは、どうなんだ?ということになります。


実際に、精神疾患で入院患者さんを診ている先生は、そういった薬を患者さんに実際に処方されています。入院患者さんですから、腰や背中も痛くなるのかもしれません。

上の理屈が正しければ、そういった患者さんの痛みも良くなるということになりますが、そうではないのを日常で経験されているから、冒頭のお言葉になったのかもしれません。

人間の体は、複雑です。複雑な感情とも連動します。ラットにはない感情です。データ通り、教科書通りにはいかないこともあります。

改めて、症状だけでなく、人を診る大切さを実感した気がします。


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2017年10月19日木曜日

別世界

最近の記事はダンスの事ばかりですね。

自分自身がダンスをしたというと、高校の体育祭の出し物で踊ったぐらいでしょうか。それも一人全然できず、呆れられていたことを思い出します。僕にとってはまさに別世界なのです。

体が硬い、リズム感がない、そんな僕は笑うしかありません。

筋肉の走行、付着部位、作用、硬さだけだと、ついつい部分部分にフォーカスしてしまいます。自分でのダンスの経験が皆無に等しいので、どういった動きをするかがイメージしづらいのです。

そんなこんなで、最近はダンスの運動学や解剖学を勉強しております。

ルルヴェ、ポワント、プリエ、アンディオール

クラシックバレエの用語ですが、この歳になるまで知りませんでした。
基本となる動きがどの筋肉を使うのか、基本となる動きができないと、どのように体がぶれて、使うべきではない筋肉を使ってしまうのか。

ルルヴェは、つま先立ちすることをいいます。最近自分の筋トレにも加えているのですが、なかなかしんどい。

バレェはピンと伸びた棒のようなイメージ、あくまで僕の私見です。細く長い、手足も細く長いの棒のようになっていて、それを動かすイメージ。重心は真ん中で、付属している手足は遠心力で回される。

ピンと真っすぐに足は伸びていますので、常に足を底屈、ルルヴェしています。

バレエをやっている患者さんの下腿を触ると、内側が固くなっている方が多いです。

恐らくなのですが、足の内側に荷重がかかり、足が外返しするのを防ごうとして使ってしまうのではないかと考えられます。
足でも手でも、親指と小指を比較した場合、どちら側が強いかといったら明白ですよね。

親指のほうが強い。

強いということは必然的にそれに頼ります。しかし親指1本だけでは安定感がありません。その他の4本で支えることになります。親指→4本→親指→4本。シーソーのように保ちながら、フラットな状態をキープします。

下腿の筋肉は、腓腹筋内側、ヒラメ筋、その下に長趾屈筋があります。長趾屈筋は親指以外の足の指を曲げる(底屈)する筋肉です。
そのために内側の筋肉が固くなりやすくなります。

足のバランスが悪い方、後足部が外反している方、初心者、筋力が弱い、体重が重い、足の使い方を変えた。

なので、ふくらはぎのマッサージとして、腓腹筋の内側ばかりマッサージをしていても、足の指の筋肉をほぐせていないので、疲労がどんどん蓄積していきます。早め早めに鍼で緩めていただくと、底背屈がしやすくなったり、ルルヴェがしやすくなります。

とまぁ、ほやほやの情報と今までの臨床での患者さんの状態をリンクさせて書かせてもらいました。体の使い方に関しては、そうではないよ。というのがあるかもしれませんが、ある程度納得いくものもあるのではないでしょうか。



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2017年10月7日土曜日

さぁ始めよう

何かを始めようとするときに、遅いということはない


誰かが言っていたように思います。最近、ダンスやバレエをやるかたの来院が増えています。そういった方にお話を聞いていると、必ずしも小さい頃からやっているわけではありません。
むしろ、ある程度年齢を重ねてから始める人が多いようです。

小さい頃やりたかったけどできなかった。
周りに教室がなかったからできなかった。
お金がかかるから諦めていた。

子どもの頃はできなくても

年齢を重ねて、時間に余裕ができた。お金に余裕ができた。
子育てが一段落して、何かやりたかった。
50歳を前にこのまま終わるのは嫌だった。

理由は様々ですが、やってみたいと思うことは凄いことだと思います。全くやったことのないことを、大人になってゼロから始める。

当然、体は言うことをきかないでしょうし、すぐにガタがきます。

それでも、楽しい、やれる、踊れるということは、何物にもかえられないものなんだと思います。

ただ、上でも言ったように、体が思うように動きません。固い、力がない、反応が弱い、物覚えが悪い。

基本は繰り返しやるしかないのですが、自分のイメージしている動きと、実際の自分の動きに大きな差があります。こうしたいと思っても、体が動かない。この筋肉を使いたいと思っても、違う筋肉ばかり使ってしまう。

そのせいで足を痛めたり、腰を痛めたり、背中を痛めたり。

運動全般に言えると思いますが、体をバランスよく使えていないと、末端を痛める或いは疲労します。ダンスですと、足首だとかふくらはぎになります。

運動の基本は、体幹を安定させて動かし、末端は振る、ついてくるというようなイメージです。軸がぶれない。

軸がぶれると安定しないので、末端で支えて疲れる。足が疲労して使えなくなってくると、関節や靭帯に負担がかかります。

とまぁ、頭ではわかっていてもなかなか難しいものです。そんな時は文明の利器です。スマホで自分の動画を撮って客観的に把握することがいいのではないでしょうか。

できている動きとできていない動き、先生が褒める動きと、褒めない動き。

脳にイメージを刷り込ませる。これも大事なことだと思います。結局体を動かすのは脳なので、いかに脳にイメージ、動きを刷り込ませるか。

言ってはいるものの難しいですね。


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2017年10月3日火曜日

ホームページのレスポンシブ化

以前は、うちのホームページをスマホで閲覧した場合

スマートフォンサイトに移動しますか?

のアナウンスが出て、スマホサイトとPCサイトを選ぶことができました。つまり2つのサイトがあったということになります。

今回コツコツやっていたのは、レスポンシブといって、PSサイトをスマホの画面サイズに最適化するものです。

使っていたHP作成ソフトがレスポンシブ対応ではなかったので、2サイトを作ってなんとか凌いでいたのですが、以前の不具合に伴い、ソフトのバージョンを最新にしたので、レスポンシブ化が可能になったんです。

どっちでもいいがな~

と思うかもしれませんが、運営する側にとっては少し事情が違ってきます。

現在、ウエブを閲覧する方のほとんどがスマートフォンになっています。そうすると旧来のPCサイトのままだと、文字が小さく、見にくいというデメリットがあります。さらにウェブのドンGoogleがスマホに対応していないページは、よろしくないとしています。2サイトにしていて問題なかったのですが、ファイル名変更のミスにより検索順位が大幅に下がったので重い腰を上げることになりました。

2サイトとレスポンシブの特徴を軽くまとめてみます。

2サイトの場合
<メリット>
・PCとスマホでは、画面の大きさから、見たときの情報量に差が出る。分けることにより、情報量、デザインなどをそれぞれに合わせて作ることができる。
・グーグルのフレンドリーサイトにも対応している
・独立した管理が可能になる

<デメリット>
・2サイト作らないといけない。
・2サイトを別々で更新しないといけない
・URLが異なり、流入が分散されるので、SEOに弱い。


レスポンシブの場合
<メリット>
・1つのサイトなので、管理が簡単。更新がしやすい。
・グーグルが推奨している。
・SEOに強い

<デメリット>
・デザインや情報量が中途半端になる
・制作に手間がかかる

ざくっとこんな感じでしょうか。
結局、全部を作っているので、手間は無茶苦茶かかったのですが、2サイトからレスポンシブに変更を決心する1番の理由はSEOに弱いというところでした。

更新頻度が多かったり、内容の面でも同業のHPより充実しているのですが、検索順位が微妙だったんです。この内容のページに負ける?というような印象だったんです。業者にSEOを頼んでいるのかもしれませんが、それでも疑問?マークがつきます。
先ほど述べたように、ファイル名を変更してしまった失敗があるので、なんともなのですが、それでも検索数に減少が見られます。

それで、2サイトになっていて、スマホの人がスマホサイトを見ているから、PC、スマホに分散され、全体の順位が落ちている。という結論に落ち着きました。

BABA鍼灸北京堂大阪 PCサイト
PCページ
PCサイトは以前とほとんど変わりません。スマホでも、最下部にPC切り替えボタンがあるので、閲覧可能です。

BABA鍼灸北京堂大阪サイト レスポンシブ
レスポンシブ化したサイト
レスポンシブ対応のサイトです。メニューが上部にあり、PCサイトをスマホに合わせています。まだ、途中のページもあります。ソフトが重たいということもあって、非常に時間がかかります。

こちらは、以前のスマホサイト。これはこれで使いやすかく、見易かったんですけどね。URLが異なるので仕方ありません。これを残すか廃止するか悩ましいのです。書いている内容が違うので問題ないと思うのですが、ミラーサイトとみなされないか、それが悩ましい。

BABA鍼灸大阪最新ページ

BABA鍼灸北京堂大阪以前のスマホページ

一度見比べていただければと思います。全てが終わるのには、まだまだ時間がかかりそうで、非常に憂鬱です。