2014年6月27日金曜日

吐き気

 鍼治療をすると、気持ち悪くなることがあります。

緊張、ストレス、寝不足、疲労、強い痛み、排泄、腹部内臓疾患などによる刺激により、脳血管を刺激して、心拍数の低下、血管の拡張、血圧低下を起こします。

その結果、気持ち悪くなったり、血の気が引いてきたり、眩暈がしたり、頭痛がしたりといった症状が出てくる場合があります。

これを、血管迷走神経反射といいます。

鍼治療に来られる方は、体に鍼を刺されるということで、極度に緊張している方や、もともと痛みや辛さがあって、満足に睡眠も取れず疲労している方もいますので、こういった反応が出る方もいます。

予防策としては、

問診での聴き取り。
話し方やその人の雰囲気
コミュニケーション
刺激量の調整

こういったところでしょうか。

皆さんにこういった反応が出るわけではありませんが、新患の方には事前にこういった反応がでますよというのを説明するようにしています。

何の説明もなく、こういった症状が出たら、びっくりしますよね。鍼によって悪くなったのではないか、鍼を刺したから、ずっとこういった症状になるのではないかと、いろいろなマイナスのイメージが膨らんでしまいますからね。

もし、こういった状態になっても、鍼を抜いてリラックスして寝ていれば、回復してゆきます。

前置きは長くなりましたが、吐き気が主訴の患者さんがいらっしゃいまして、いろいろなところで診てもらい、胃下垂が原因なのではないかとということで、他の北京堂で治療を受けたそうです。

北京堂の胃下垂治療というと、胃への直接刺激や、胃の挙上治療を行い、自律神経の調整として頸部や背部の刺鍼治療となります。
その方によると、胃下垂の治療よりも、自律神経の調整として行った背部や頸部の治療のほうが効果があったそうです。この方は、もともと頚椎症も患っていて、普段から頸部の負担も大きいんです。

さて、頸や背中の治療をして、どうして吐き気がおさまったのかというと、頸の側面には先ほど説明していた迷走神経が通っています。頸への負担で頸部の緊張が続き、迷走神経を継続的に刺激をしていたために、迷走神経反射が起こり、吐き気を催していたのではないかと考えられるわけです。

迷走神経.jpg

てんかんの治療で、この迷走神経にパルスジェネレーターを埋め込み、継続して電気刺激を行うものがあります。この副作用でも、吐き気を催すということが書かれていますので、今回の件も納得がいくものです。

迷走神経反射を知っていても、つい姿勢や筋肉、症状に目が行きがちになります。改めていろんな角度で考えないといかんな~と納得のいく症例でした。



2014年6月25日水曜日

リニューアル

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治療後に患者さんにお渡ししていたパンフレットをリニューアルしました。

以前のパンフレットは師匠の作ったものを使わせてもらってたものなので、作りかえないといかんな~とずっと思っていたのですが、先延ばし先延ばしになっていたんですよ。

そのデータもwindows8対応じゃなかったりで、印刷するのに前のパソコンでやらないとダメだったんですよね。それが面倒だったのが一番の要因なんですけど、ついでに内容も少し変えました。

これを見て少しでも鍼灸治療を受けたいと思う人が増えたり、こういう疾患にも効果があるんだな~と知っていただければと思ってます。



2014年6月22日日曜日

 鍼灸では、体に触れて筋肉の硬さを診るだけでなく、いろいろなものを診ながら治療に役立ててます。

その一つが目を診るということです。

目というのは東洋医学でいう、肝の臓腑と係わりの深いところです。東洋医学でいう肝と現代の肝臓は役割や働きなど、少し違う部分もあるのですが、細かいことは気にせず同義として扱っていきますね。

人間はいろいろなものから情報を得ているのですが、ほとんどが目から情報を得ています。パソコン、やスマートフォン、本や書類、相手と話すときや、歩いて移動する時、様々な場面で目を使って情報を得ています。

それだけ使っているので当然疲れやすいのですが、体の不調も目に出てくる場合があります。

目というのは、いろいろなことに使われるので、血液や酸素が沢山必要になります。或いは、良い状態に保つために、老廃物をどんどん排出しないといけません。そのために、目には沢山の毛細血管があるといわれています。

疲労や寝不足、ストレスなどで、体全体の血流が落ちると、毛細血管の沢山ある目はいち早くそれが反映されてしまいます。目の下にクマができることありますよね?

目の下の皮膚というのは、他の部位よりも薄いので、血液の色を反映するといわれています。つまり、疲労や寝不足、ストレスなどで、全身の血液の流れが悪くなり、ドロドロになることによって、目の周りに栄養豊富で酸素を多く含んだ新鮮な血液が供給されてないですよ~ということになるわけです。

肝臓は血液を貯蔵したり、アルコールの分解、有害物質の無毒化をを行う重要な器官です。お酒をよく飲む方は、肝臓の機能が低下するので、肝臓で貯蔵されている血液に胆汁が漏れ出すことによって、目が黄色くなったり、濁ったりする方が多くなります。病気になっていなくても、肝臓を酷使しているので、アルコールを分解しきれなかったり、血液の供給が弱かったりして、目にサインとして出てくるわけです。

疲れているときや寝不足の時に視力を測ると、通常よりも視力が落ちていることがあります。それも、血液の供給不足や分解、解毒作用の低下によるものと考えれられます。

他にもいろいろあるのですが、こいったことは、鍼灸師だけでなくお医者さんも普通に診ているものです。ちょっとのサインも見逃さないようにしたいものです。



2014年6月20日金曜日

それぞれのW杯

 熱戦まっただ中のW杯、応援にも熱が入りますね。

さて、当然日本代表を応援していますが、選手の動きや、ケガの具合は大丈夫か?とか、違った視点で見てしまう部分もあります。
ユニフォームから覗くテーピング、走り方、削られた後の具合など、疲労も溜まってきますのでケガなく乗り切ってほしいものですね。

アメリカとガーナの試合、すごくいい試合でしたが、今回で3大会連続の同じカードなんですね。しかもいずれもガーナが勝利しているという因縁。

今回初めてアメリカが勝利しました。すごくいい試合でしたが、歓喜の輪の中に日本人がいました。アメリカ代表のフィジカルトレーナーを日本人がやっているそうです。
アメリカ代表トレーナー咲花正弥さんブログ

さらに、ガーナ代表にも日本人トレーナーが帯同しています。
ACミラン日本人トレーナーのブログ

別に対決というわけではありませんが、いろいろなところで日本人が活躍していますね。次回のコロンビア戦なんとか頑張ってほしいもんです。



2014年6月11日水曜日

アクシデント

 いつものように、前の公園をランニングして、鉄棒を使って筋トレをしていたところ、目の前でお婆さんが顔から転倒しました。

顔からいっているのですぐに駆けつけたら、近くを歩いていた女性も同じように駆けつけました。大量に鼻血が出ていたので、とりあえず座ってもらい止血するのにティッシュをと思ったのですが、お婆さんもその女性も持っていなかったので、すぐに家に取りに行きました。

帰ってきたら、お婆さんの鼻に大量の雑草が詰まっています。

どうやら、その女性が公園の雑草をちぎって鼻に詰めたようで、臨機応変というかなんというか、びっくりです。
その女性、韓国の方のようで、片言の日本語で対応していました。良いも悪いも鼻に雑草を詰めるという発想は日本人にはないように思います。決してこの方や韓国の方を、悪く言っているわけではないですからね。なんとか止血をってことですが、いや~驚きました。

マキュロンで消毒して、ティッシュで押さえておきました。幸いすぐに血はとまったので、とりあえず一安心です。近所の人でしたので、家まで送り、念のため病院に行くようにと言っておきました。

こういったアクシデントに出くわした時にどう対応するか。

年齢が高くなってくると、いろいろな機能が落ちてきます。体力だけでなく、反射力、判断能力いろいろなものが鈍くなってきます。運動をする重要性は皆さんご存知だと思いますが、それプラス自分の身体能力がどれくらいのものかというのを把握しておく必要があります。

国が出している体力テストのページがありましたので、リンクしておきます。

文部科学省新体力テスト実施要項

横浜市にあるスポーツ版人間ドック
横浜市スポーツ医科学センター

こういったものを利用して、病気になっているかいないかだけでなく、健康に年齢を重ねてるか、自分の歳の平均ぐらいの体力があるかどうかを知っておいて損はないよ思います。



2014年6月6日金曜日

陸上競技




最近、陸上競技をやっている方が、来院されているのですが、共通してふくらはぎやハムストリングスのハリを訴えています。

ハムストリングスというのは、太腿の裏にある筋肉のことで、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋からなります。膝を曲げる時や、太腿を後に伸ばすときに使う筋肉です。

treatment13-1.gif

(松田整形外科記念病院のHPより拝借しています)

図や動きはこちらを参照

陸上競技や全速力で沢山走る競技の方が、多く痛めます。足の早い方のほうが痛めやすいところです。

痛めるというと、具体的には「筋挫傷」というものですね。
筋肉の部分断裂や肉離れってやつです。ようはどちらも筋繊維が切れている状態です。

筋肉は腱となって骨に付着します。お尻のあたりと、脛骨、腓骨あたりの付着するあたりが白くなっていますが、そこが腱です。腱というのは、硬くて伸縮性の少ない繊維性の結合組織です。

筋挫傷は、筋肉と腱の境界あたりが最も多く起こります。それは当然ですよね。硬い腱と、柔らかい筋肉の境というのは一番負荷がかかるからです。

原因としては
①筋力の低下
②柔軟性の低下
③オーバートレーニング
④筋肉のアンバランス
⑤運動環境(場所)

こういったところでしょうか。
筋力の低下??と思われるかもしれませんね。普段から練習して鍛えている人がなんで??

ほとんどが一つの原因でおこりません。

筋力がある人も、当然その筋力以上の練習量【③オーバートレーニング】や負荷がかかれば、【①筋力の低下】を招きますし、筋肉が硬くなり【②柔軟性の低下】を招きます。

いいかえれば、筋力のある運動選手だから、運動量が多くなったり、強度が高くなるので、筋挫傷を起こしてしまうということですね。

筋力のない人のほとんどが、筋挫傷を起こす手前で運動をやめてしまうので、筋挫傷を起こしにくいというのがあります。

でさらに重要なのは、運動環境です。このブログでもしばしば出てきますが、下が硬いところで運動をすると、下からの反動や突き返しが強いので、柔らかいところでやるよりも、負担が増えます。陸上選手のように硬いトラックで運動をしていると、より負荷は増えるんじゃないでしょうかね。

さて予防ですが、一度筋挫傷を起こしてしまうと、その場所の強度が弱くなるので、なかなか大変です。折れた棒をボンドで引っ付けても、いくらいいボンドで引っ付けてもそのつけたところの強度は何もないところと比べると強度は落ちますよね?

或いは、強度が増したとしても、その場所のすぐ近くに負担がかかりやすくなりますよね?

なので、一度痛めるとクセになりやすくなったりします。筋挫傷を起こした場合、色々な面を見直さないといけません。

運動量
筋強度
練習時間
練習方法
フォーム
シューズ
ケアの方法(ウオーミングアップ、練習の合間のケア、クールダウン、練習後のケア)

かなり大がかりですよね。これを改善するのってかなり大変です。改善を心がけていても実感が少ない、或いは実感するのに時間がかかります。

僕ら鍼灸師ができるところは、ケアのところです。いかに疲労を貯めず、筋肉が硬くなるのを防ぐかというところです。

ハムストリングスだけでなく、臀部や下腿、腸腰筋など、その他連動して負担になるところを徹底的に緩めることです。
ただ難しいいのは、施術で筋肉が緩んでいい状態になると、それ以上の負荷をかけてしまう人がいるというところです。ほとんどの人が当てはまりますかね。(笑)ほどほどにって難しいですし、痛みがなかったら気にせずやってしまうというのが人間です。

とりあえず、痛める前からしっかりケアしましょうということですね。

今日のmusic,,,"NIPPON"@椎名林檎



2014年6月2日月曜日

聖地

 皆さんご存知でしょうか?大手外食チェーンすき家の発祥が、生麦にあった店舗だったということを。

生麦の駅を降りて、うちの向かってくるとデイリーヤマザキがあるのですが、その前がその店舗だったんです。牛丼の店ではなく、ランチボックスという弁当屋さんだっとそうです。立地もあり、すごい人気の店だったようですね。

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いろいろあって、久しく店舗として使っていなかったみたいなんですけど、聖地として賃料は払っていたようなんですね。

最近なんかやっているな~と思っていたら、テナント募集の張り紙が貼っています。ニュースでもやっていましたが、スタッフが確保できなかったり、売り上げが落ちたりいろいろ大変のようですね。

店もやらないのに、ただ賃料を払うのもね。まぁこのご時世いろいろあるんでしょう。

土地柄オシャレなお店は望めませんが、いい場所なので何かいい店が入ってほしいですね。



2014年6月1日日曜日

蛇も蚊も祭り

 鶴見のお祭り第一弾

我が町生麦の蛇も蚊も祭りです。

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みんなで蛇を持って練り歩いています。今日も朝からかなり暑いので、皆さん大変そうです。基本的に、子供が持つことになっているので、来年あたりうちの子供も持つことができるかな~と思っています。

蛇も蚊もでたけ~

日和の雨け~

この二フレーズを言いながら各家庭をまわります。夏がやってきましたね~。