新型コロナウイルスにより、テレワークのように、仕事のやり方が変わったり、遊び方や生活様式の変化したことによって、様々な影響が出ています。
最近、来院される患者さんの中にも、精神的に鬱々としている方が増えているように思います。
仕事に行くのが億劫
朝起きてやる気がでない
気分が優れない
めまいがする
集中力が持続しない
バリバリと元気だった方でも、そういった症状があるとおっしゃっていました。家から一歩も外に出ていない。人と会話をしていない。ゆっくりする時間が長い。
一見体に良さそうなことでも、日々そういう生活を送っていなければ、体は違和感を覚えます。
人間には一定のバイオリズムがあり、それに沿って生活を送るほうが体にかかる負担は少ないのです。
ゆっくりすると逆に落ち着かないという方もいらっしゃいます。動いていないと落ち着かない、働いていないと張り合いがないなど人それぞれです。動いているほうがリズムが取れて体調がいいといった具合です。そういった人のリズムが大きく変化しています。
仕事での日常の生活スタイルの変化はもちろんですが、休日の過ごし方、after 5の過ごし方に制約が出ていることが、大きく人に影響を与えていると思います。
昔から人間は、ハレとケでうまくバランスを取っています。
ハレ=非日常 ケ=日常
ケ=日常は、字のごとく日常です。上でも書いたように、非日常と日常の概念は人によって違います。
ほとんどの人の日常は、仕事や学校で過ごすこと、非日常が余暇です。逆の人もいるかもしれません。とりあえず非日常というのは、普段やらないこと、行かないところ、体験、出会いなどです。
昔は祭りが代表的な非日常ですね。祭りは、踊り、酒、音楽と密接にかかわっています。それらを使うことによって、非日常を体験し、心身ともにリフレッシュするわけです。
コロナによって、この非日常が楽しめない。
旅行、飲み会、コンサートやライブ、観劇、スポーツ、買い物、お祭り、花火大会など、心身ともにリフレッシュする機会全てに制約がかかっているので、鬱々とストレスが溜まります。
さて鍼灸も人よって、ハレともケともいえます。
うちの鍼の場合、ほとんどの人がハレにあたるのではないでしょうか?全身に鍼施術に耐え、痛いのか心地いいのか、様々な刺激を受け、汗をかき、血圧が変動して、心身共にリフレッシュです。
0 件のコメント:
コメントを投稿