2015年6月19日金曜日

骨盤の歪み

骨盤の歪みが原因です。

整体なんかではよく言われますが、皆さんはいかがでしょうか?それを矯正すれば、腰や肩のこり、ひいては様々な体の不調がとれるといわれます。

ここでは、そういったことの是非は置いておいてですね。何で歪むのかに着目したいと思います。

歪みというのは、長時間の姿勢不良、同じ動き、同じ作業、痛みをかばうなど、偏った動きや無理な負荷がかかっているときに起きるわけです。

けど、これって当たり前ですよね。

人間の行動って、そんなに多彩ではないので、同じ生活を送っていると、同じような動きをしているので偏ってきます。或いは、利き腕、利き足などがあるように、どうしても利きのほうで、なんでもやってしまうので、それでも偏りが出てきます。左右両利きなんて人は、まぁまれです。

また、日本の環境的に右利きの人に合わせた環境になっています。それは、右利きの人が多いからだから仕方ありません。トイレのトイレットペーパーが右についていたり、ドアノブが右利きの人が回しやすいようになっていたり、駅の改札のICカードをタッチする場所が右にあったり、挙げだすとキリがありません。


他には、字を書くのに、右で書きますよね?学生時代ずっとそうだったわけですから。12年は確実に偏って使っています。

では、歪みが出る人と出ない人の差って何なんでしょう?

・柔軟性
・動いている
・気にしない(気にならない)

おいおいと思われるかもしれません。当たり前のことですが、すごく重要です。しかも、わかっているけどできていないことがほとんどです。

・柔軟性
歪みが出るということは、偏って固まってしまっているということです。柔軟であれば戻ります。とはいえ、ほとんどのひとが老化と共に硬くなっていきます。個人差もありますので、その人なりの柔軟性を保てればいいではないかと思っています。

・動いている
動かしていれば、ある程度柔軟性が保てます。或いは、脳に刺激が行きます。僕のなかではこれが一番大事だと思っています。柔軟性は個人差があるので、どうにもこうにもできない部分でもあります。しかし、動いているというのは、やっているかいないかでしかありません。

人間というのは、一番楽な動きを探しますので、どうしても動作の範囲が狭くなったり、動かす筋肉が少なくなってきます。なので、どんどん固くなって偏ったまま固定されてしまいます。それによって、その動き、その可動範囲の動作をほとんどしなくなりますので、たまにその動きをするとツルわけです。

例えば、柔軟でよくある開脚。あんな動き普段します?しないですよね。当然、しなければその筋肉は弱りますし、硬くなります。

骨盤でお話すると

こんな姿勢でデスクワークしてるひとも多いんじゃないですか?骨盤が後傾してますよね。動かないでこの姿勢を続けていると、後傾して固まり、歪みが出ます。これで足なんて組んでしまったら、さらにひどくなりますよね。
固まらないようにするには、この姿勢をとらない。動くしかないわけです。立つもよし、捻るもよしです。フラットな姿勢に戻してやる、この姿勢と反対のことをする。即ち、後ろにそらしてストレッチです。本来でしたら、後傾していた時間だけ反らさないとバランスがおかしくなりますが、そんな時間はありません。なので、自分で改善するのには、限界があるわけです。


この前、昼の番組で、骨盤矯正の達人なる人が出て、セルフケアを教えていました。それを見ていても、矯正、整体と言いながら、動かしていない、動いていない、固まっている筋肉を、いかに動かすかがカギのようでした。

動いていないことを認識する
動かせないことを認識する
固まっていることを認識する
歪んでいることを認識する

歪みは解消できますが、また同じように歪んできます。同じ動き、同じ作業、同じ姿勢をしている限り変わりません。

ただ、それを嫌だな~と思うレベルにしないために、日々動き、動かしておかないといけません。それは、北京堂でも日頃からいっているセルフケアが重要なわけです。

プラスアルファとして、自分でほぐしきれない部分を鍼灸で緩めるということです。ストレッチしにくい場所、自分でほぐしきれない場所でも届くのが鍼治療のいいところです。

動かせるために、固めないために、日々のケアと鍼刺激。いかがでしょうか?







2015年6月12日金曜日

OFF

 
梅雨の合間、雨が降るのか降らないのか、どうするか悩みましたが、雨男ではなかったようです。
 
大阪にいた時は、米軍基地や自衛隊駐屯地の存在を身近に感じませんでしたが、神奈川にいるとより身近に感じます。
 
三浦に行ったときなんかに、車で通ることはあったのですが、最近息子がいろいろな乗り物に興味があるので、横須賀の軍港巡りに行ってきました。

 
意外というと失礼かもしれませんが、結構人気みたいで、時間帯によっては当日券がないときもあるようです。乗船されているかたのほとんどがお年寄りでしたが、僕らの乗った船も巣鴨からの団体さんでいっぱいでした。
 
45分のクルーズで、横須賀と長浦港をぐるっとまわります。自衛隊の軍艦や潜水艦はもちろん米軍の軍艦も見ることができます。 
 


曇り空でしたが、逆に日差しがなくてよかったかもしれません、風がきもちよかったですね。息子は船からでる泡をみて、「ビールだ~、ビールだ~」と連呼して、カメラのシャッターを押し続けていました。


やはり、大きさに圧倒されます。大きさ以上に、1艦、数百億円という額にも圧倒されます。国の防衛を担うわけですから、当たり前といえば当たり前かもしれません。

親子ですね。(笑)動きや仕草など自分では気づきませんが、自然と似てきているようです。

45分という時間ですが、子供には長いですね。20分過ぎくらいから暇を持て余し、ソワソワ、ソワソワ、グズグズでした。お腹空いてる、眠たいというのもあるんですけどね。

 
その後はお決まりの、横須賀バーガーですね。どぶ板通りにある「TSUNAMI」です。やはり横須賀外人率高いです。しかも、共通して体がバカでかい。
 
しかし、牛100%の大きなハンバーガーは美味しかったです。肉そのものを食べている感じでした。
 
以前、ハワイでハンバーガーを食べた時も感じましたが、パンが違うんですよね。日本のハンバーガーチェーンのパンは軽いというかフワフワし過ぎている。それに引き換え、アメリカのものや今回のもそうですが、パン(バンズっていうらしいですね)がしっかりしているので、パン自体も美味しいように思います。
 
好みもあるのでしょうが、僕はこっちの方が好きですね。
 
横須賀にあるスーパーによったのですが、さすがです。パンコーナーにバンズが積んでありました。(笑)横浜の店にも置いてって感じです。
 


2015年6月9日火曜日

組織の治癒

運動やスポーツをしていて、捻挫したり筋肉を損傷したり、ケガをすることはよくあることです。

体を動かすのが好きな方や、スポーツ選手は、安静にしていたり、休むことが嫌なので、

「どれくらいでできるようになりますか?」

よく聞かれることです。ほんと皆さん共通しています。

「レギュラーを取られたくない」
「下手になるのが嫌」
「感覚が鈍くなる」
「筋力が落ちる」
「好きな運動が出来ないのが何より嫌」
「動かしたほうが治る」

こういった理由が挙げられます。いかがですか?実際僕自身も、現役の頃は、同じようなことを思っていました。

なにより知っておいてほしいのは、「痛み」というのは、体の悲鳴だということです。「それ以上はやめてくれ!」という体からのサインです。なので、基本的には、競技や運動をやめ、リハビリに専念です。

ここで注意してほしいのは、競技の運動を、リハビリの運動を同じにしないでほしいということです。リハビリで体を動かすのは、筋力の低下を防いだり、硬くなることを防いだり、競技に復帰しやすくするためのものです。
競技をしながらの運動は、同じ場所を痛めやすくしたり、悪化したりするので止めないといけません。

なので、競技しながら治すというのは、将来的なことや、自分の体のことを考えると、いいことはありません。
「再発しやすくなる」
「弱くなる」
「フォームを崩す」
「他の部位を痛める」

選手寿命が短くなったり、パフォーマンスが落ちたりで、いいことは何一つありません。

ケガの多い人や、スポーツ障害がある人は、なぜ痛みがでているかということを理解しないといけません。

「やりすぎ」
「休養や体のケアができていない」
「自分にあった道具を使っていない」
「フォームが悪い」
「自分の能力以上のことをやっている」
「筋力が弱い」
「アクシデントに対応できない」

こういったところでしょうか、もちろん防げないものもあるので、それは仕方ありません。ただ、実際にケガをしたときに、どういう風に復帰するかというのは重要なことです。

痛めた方でも、3日休めば治るみたいに思っている人も多いので、組織の治癒に必要な一般的な
時間を書いておこうと思います。

治癒にかかる時間は3つに分けられます。
・急性期(炎症期)・・・腫れや、熱、痛みなどが表れる時で、受傷後72時間まで持続するといわれています。
・中間期(修復期)・・・瘢痕形成、組織の修復時期です。切れていたものや傷んでいたところが引っ付き、硬くなります。治癒過程を促進する時期です。48~72時間に始まり、6週間ほど持続します。

・治癒期(慢性期)・・・傷んだ組織を壊し、新しい組織を作り修復するリモデリング期とも呼ばれ、傷んだ組織が強くなります。注意したいのは、正常とまったく同じにはならないということです。

〈靭帯〉  急性期2~3日  中間期6週間     治癒期12~50週間 
〈腱〉   急性期2~3日  中間期4~5週間   治癒期12~50週間
〈筋肉〉  急性期2~3日  中間期2~3週間   治癒期12~25週間
〈骨〉   急性期3~4日  中間期3~4週間   治癒期12週間~16週間 
(『テニスパフォーマンスのための医学的実践ガイド』引用)

最終結果として治癒期間が過ぎても、全く正常にはならないようです。正常に近い状態といった具合ですね。

これを見ていかがでしょうか?
意外と時間がかかると思いません?例えば捻挫をして靭帯を痛めたとします。治癒するのに、3か月から~4か月かかります。それだけの間治療に専念できます?

あとは、筋肉と骨とを比べると、骨のほうが治りが早いのにも驚きませんか?意外と筋肉の回復って時間かかるんですよね。

なので、セルフジャッジで始めるのではなく、病院や治療院でしっかり治療しつつ、リハビリをやって、いい状態に戻さないといけません。あとは、一見問題ない状態でも、まだ回復の途中であることも多いので、注意が必要です。

鍼灸のいいところは、こういった回復の手助けになるということです。治癒スピードが促進されるので、競技に復帰が早くなるのではないでしょうか。

2015年6月8日月曜日

多鍼

北京堂では、治療に使う鍼の数が、一般の鍼灸院と比べて非常に多いです。多い方では100本以上使う場合もあります。

受けるほうも、やるほうも大変です。



今は当たり前ですが、初めて浅野先生の治療を見たときは、何本打つんやろ?とびっくりしたものです。

なぜびっくりするかというと、学校ではそんな治療の仕方を教えてくれないからです。むしろ、やってはダメなくらいです。(笑)

鍼の本数が多すぎると、刺激量が強くなりすぎるので、患者さんに負担のかからない少ない本数にしましょうというのが教科書的なものです。

刺激量が強いと、気分が悪くなったり、眩暈がしたり、症状が強くなったりします。なので、沢山の鍼を打つことを推奨していません。それを真っ向から否定する治療なので、驚かないわけはありません。

鍼の本数が少ないと効果がないでしょ?
鍼が痛くないと効かないでしょ?

浅野先生がさらっと言っていました。


では何で鍼の本数が多いの?ってところです。

「悪いところを根こそぎ治療する。」

言い方が悪いですね。北京堂では、治療原則として、天地人取穴というのをします。

天=体幹
地=体幹と末梢の間
人=末梢

例)坐骨神経痛でお尻から足にかけて痛みやしびれがある。

こんな時、どうするかというと、坐骨神経痛の際に悪さをしている場所を考えます。
天=腰(大腰筋、脊柱起立筋)
地=お尻(梨状筋、中小殿筋)
人=ふくらはぎ(腓腹筋、ヒラメ筋)

この全てを治療するので、鍼の本数が増えるわけです。もちろん、天=腰(大腰筋、脊柱起立筋)だけの場合もあります。

治療が初めての人や緊張している人、痛みに弱い人、弱っている人などには、がっつりやることはありません。

もっと詳しく知りたい方は、浅野先生のHPをご覧になってください。字ばっかりで読みづらいですが、リンクのページの真ん中あたりに書いてあります。


ただ、はり治療をしたことがある方はご存知だと思いますが、本数が多いと患者さんも大変なんです。治療後のだるさや疲れが半端ないので。ダメージが大きい。

注)痛みというと鍼治療を受けたことがない方は、注射のような鋭利な痛さを想像するかと思いますが、鍼治療の痛いというのは、ズーンとかズキーンとか、鍼が刺さる痛みよりも、体に入ってから感じる何とも言えない感覚というものです。
わからない方は申し訳ありませんが、一度体験してくださいね。

ということで、日々葛藤です。少ない本数で患者さんの負担が少なく、よくならないか・・・。

鍼の本数を減らしてみたり、鍼の太さを細くしてみたり、いろいろ試していますが、それで効果が出る場合もあれば、効果が半減する場合もあります。そのせいで浅野先生には、馬場は手を抜いているなんて言われます。(笑)

本数だけではありません。鍼の太さや、刺鍼の深さなど、より精度を高めて、最小限の刺激で最大限の効果を発揮できるようにしないとあかんな~と思っています。




2015年6月1日月曜日

お祭り

蛇も蚊も祭
 はい、生麦がお祭りモードになっています。昨日は、予行演習?だかで、神輿を担いで、ソイヤ!ソイヤ!と掛け声をしているのが聞こえてきました。

6月7日は、蛇も蚊も祭です。

朝早いんですけど、萱で作った大きな蛇を、子供たちが持って街中を練り歩きます。

蛇も蚊もけ~

日和の雨よ~

だったかな?そんなことを大きな声で言いながら歩き回ります。古い町ならではですよね。子供達は、お菓子やおこずかいがもらえるので、喜んで参加するようです。

こういうのは、お母さん方が大変ですよね。いろいろと準備して、後片付けをして。面倒ですけど、ないと寂しいな~って感じでしょうか。



それ以外にも、鶴見川を挟んで向かいにある潮田神社で、6月5日、6日、7日とお祭りがあります。夏祭りと違って、涼しいので、気持ちのいいお祭りです。

潮田神社例大祭
大きな神輿が出て、若者がいっぱい、ヤンキーいっぱいのなかなか活気のあるお祭りですので、お近くのかたは是非。