2021年9月17日金曜日

コロナ感染後の後遺症

新型コロナウイルスに感染後、急性な症状は回復するも、様々な後遺症に悩まされるという報告がみられます。


 

大阪府の相談センターにあった相談件数で多いのは、倦怠感、嗅覚障害、味覚障害、脱毛、呼吸苦、微熱・発熱、うつ・気分の落ち込み、咳、頭痛、不眠、集中力・記憶力低下、体の痛み、動悸、めまいでした。

後遺症の診断は難しいところですが、アメリカでは発症後4週以上症状が持続する場合に、新型コロナの後遺症と診断しているようです。

どのようにして後遺症が起こるかをわかりやすく説明しているページがありましたので、そちらを引用させていただきます。

COVID-19を引き起こす新型コロナウイルスは、体のさまざまな部位の細胞、特に肺や血管の内層に見られる受容体に付着します。影響を受ける臓器には、心臓、肺、腎臓、脳、腸、および膵臓の細胞などがあります。新型コロナウイルスの感染した後に、体内では炎症反応を起きます。通常はウイルスを倒すための反応ですが、炎症に伴うサイトカインと呼ばれる化学物質の産生により意図せずに自分の体の細胞に対して多くの損傷を引き起こしてしまいます。
さらにこのプロセスは血液を固まりやすくさせ血栓が形成されると、臓器の一部への血液供給を遮断しより多くの損傷を与えます。COVID19発症時や初期の症状が軽微であっても、体のさまざまな部位にダメージを受けている可能性があり、後遺症に繋がっている可能性があります。実際に、コロナ後遺症ではCOVID19の重症度によらず、持続的な症状を発症する場合があります。最近の研究では、血液検査や画像検査から入院していない人でも心臓、肺、肝臓への長期的な症状と臓器の損傷があることがわかってきています。」

公平病院HPより引用


コロナに限らず、風邪やインフルエンザで高熱を出した場合でも、似たような後遺症が出ることがあります。以前いらっしゃった患者さんでも、風邪を引いた後に味覚、嗅覚障害が出た方がいました。

その時の記事はこちら

料理を作っていても匂いを感じない、味見をしても味を感じないため、料理として提供できるのか、美味しいのか、あっているかなどがわからなくなり、非常に苦慮されていました。

当院の患者さんでコロナになった方がいますが、回復後も味覚がおかしいとおっしゃっていました。ニンニクを食べても何も感じないとのことです。

上のなぜ起こるか?で注目したいのは
  • 炎症に伴い意図せず自分の体に多くの損傷を引き起こす
  • 血液を固まりやすくさせ、血栓が形成され血液供給を遮断させる
この2点です。
多くの損傷は、大きなものから微細なものもあるでしょう。それが全身にあるから倦怠感があると考えられます。血栓も大きなものから小さなものまで様々です。末端の小さな血管に血栓ができ、味覚の受容器が損傷したり、血液供給が少ないため正常な動作をしないと考えられます。

コロナによってあまりにも急激に起こっているだけで、通常の風邪やインフルエンザ、ヘルペスなどのウイルス、ケガや事故などの外傷によって起こるものと変わりありません。

ずっとこのままじゃないか?もっとどこか悪いことが体に起こっているのではないか?と不安に襲われてしまいます。

しかし、ここでも現段階でやれることは明白です。自身の自己治癒能力、再生力を促し、損傷しているものを修復すればいいわけです。

医療機関では、対症療法、血液循環を促進する薬、ビタミン剤などの処方になるのでしょうか。あとは、精神的なケアも必要になると思います。

鍼灸では、血液循環の促進、免疫力の活性化、組織の修復の促進を行えます。また、神経を刺激し各受容器にも刺激を送ることが可能です。

後遺症で悩んでいる方は、医療機関、鍼灸院などを受診していただき、様々な不安を早く払拭していただきたいと思います。

大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
吹田市豊津町18-4ウイニング・パラ江坂1B
電話:06-6821-3000

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