雑誌「SAVVY」を読んでいたら、引継ぎ繋ぐニューMASAの話という記事が目に留まった。
中崎町にある40年続く喫茶店で、現在4代目が切り盛りしているが、代々皆赤の他人ということ。
面白いのはそれぞれが、店の決まりを継承しつつ、自分のやりたいことを店に合わせてアップデートしているという。
例えば3代目の学生マスターは、しゃべりが上手くないから、豆の種類やコーヒーにこだわる。4代目の女性店主は、メニューを充実させ喫茶店の枠にとらわれないことをやりたいとか。
10年以上前に、横浜の北京堂にいた浅野先生のところに弟子入りし、そこを引き継いで8年ほどした後、今の先生に引き継いで、大阪に戻り、今の鍼灸院を開業しました。
この引き継ぐってことは、難しくて。この記事の話にすごく共感しましてね。
同じレシピ、同じ作り方、同じやり方で喫茶店をやっても、同じにはならないんです。チェーン店でも同じと思います。学生時代チェーン店でアルバイトをしていましたが、料理長、店長によって、店の雰囲気が変わります。
同じことをやっていても、視点が違う、性格が違う、やりたいことが違うからです。年齢、生きた時代が違えば、考え方が全く違います。
同じコーヒーでも感じ方が全然違うんじゃないですかね。ずっと通っている常連さんは、それも楽しみなのかもしれません。
私の場合、師匠の時から通い続けていただいた方もいましたが、3年くらいで2割くらいになり、あとは自分になってからの患者さんになりました。
一人来なくなり、また一人来なくなる。あの人来なくなったな~...。そこから新規の方が通ってくれるようになるのですが、失うもののほうが大きいので、入ってくるものに気が付いていないんですよね。
悩みに悩んだ時期でしたね。戻りたくはありませんが、いい経験をさせていただきました。結局自分ができることを精一杯やるしかないんです。背伸びをしても見透かされます。
"患者さんの痛みを取りたい"
"症状をなんとかしたい"
変わらないもの、目指すところは同じです。
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