2020年3月25日水曜日

ぎっくり腰

ぎっくり腰=急性腰部痛のことをいいます。

腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの器質的な問題以外で、急な外力(重たいものを持つ、急な動き、咳くしゃみなど)がかかったり、疲労して筋肉が急激に収縮して、腰部の筋肉や関節に痛みがでるものです。

さて、そんなぎっくり腰ですが、ここ最近多くみられます。

季節の変わり目が関係していると思います。こんな時に、人間も大いなる自然の一部なんだと実感します。(怪しい思想に傾倒しているわけではないのでご安心ください)

温暖化が言われていますが、それでもしっかりと四季があります。季節を感じ、それらにあわせて生活する術や体のリズムが、先祖から脈々と受け継がれています。生物の進化や変化は数十年で起こるものでもないでしょうから、そういったものが急激に変わるとは思えません。

熊が冬眠に備えて、食べ物を沢山食べ栄養を蓄える。それと同じように、人間も体のリズムを季節の変わり目で少しずつ変化させています。

例えば、冬の間は体がこわばり、動きが鈍くなります。筋肉は硬くなり、血流も低下するでしょう。夏になれば、動きやすくなり活動的になる。

気温や気圧、湿気、或いは花粉や植物の匂い、風の変化。あらゆるものを察知して、少しづつ体のモードを変化させます。

なので、季節の変わり目は体のモードも移行途中なんです。

春先は、寒くなったり、暖かくなったりを繰り返します。体が冬モードなのに急に暖かくなったからといって体を動かすと、思っている可動域や負荷に対応できなくなります。

それによって、それはヤバいよ耐えられないよ、という風に脳が判断し、活動を止めようとする。そういった指令が筋肉に伝わり、筋肉を収縮させるわけです。

それが、この時期にぎっくり腰が多い要因となります。

・植木に水をやろうとして、ふと屈んだ時に
・お出かけして、沢山歩いた次の朝に
・歯磨きをしているときに、くしゃみをした瞬間に
・ベッドから起き上がった瞬間に
・年度末でデスクワークが長くなり、立ち上がった瞬間に

こんな時でしょうか。ぎっくり腰になるということは、体が正常に反応している証拠です。急な負荷や動き、疲労をためるといったことは、要注意です。災害と一緒で備えあれば憂いなしです。

ストレッチやマッサージといったセルフケアだけでも効果はあります。それらが面倒な方は細目に鍼灸施術をしていただければと思います。


大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
吹田市豊津町18-4ウイニング・パラ江坂1B
電話:06-6821-3000

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