2018年4月28日土曜日

加齢と筋の衰え

年齢を重ねると、筋力が落ちてくる。

誰もが知っている事実なのですが、もう一つ知っておかないといけないのが、サルコペニアというものです。

聞きなれない言葉かもしれませんが、訳すと「加齢性筋萎縮症」といいます。

字のごとく、加齢により筋肉が萎縮していくというものです。体重を支える足の筋肉、姿勢を維持する腹筋や背筋などに起こり、30歳くらいから徐々に始まり、50歳~60歳くらいにピークを迎えます。

萎縮だけでなく、筋肉の細胞自体も減少していきます。

脳は、使わない、必要ないとみなすと、それらに電気信号を送らなくなり、血液や酸素を供給しなくなります。人間の体を維持するのには、膨大なエネルギー、労力を必要とするので、必要最低限にしたいわけです。

自身で細胞を死においやります。これをアポトーシスというのですが、ある年齢に達すると、計画的に細胞死を行います。

これの一つが、サルコペニアといえます。

例えば、五十肩。

これもこういったサルコペニアが関与しているのではないかと考えられます。運動をしていなかった人の肩関節を構成するインナーマッスルが急激に衰え、関節に負担がかかるようになる。

筋肉は萎縮、減少しているのに、それに気が付かず、前と同じように肩を使用して、肩関節に負担がかかり炎症を起こす。

厄介なのは、減少した筋肉は再生されないというところです。

残った筋肉を太くしたり、強くしたりはできますが、増えることはないので、鍛えたとしても以前のような筋力にはなりにくいといえます。

なので、早め早めから運動をして、サルコペニアを遅くする、なりにくくしないといけないのです。

運動しましょ、運動しましょ

どこに行っても言われるのは、そういう理由だからなのです。

わかっているとゾッとしますね。お年寄りの筋力低下、姿勢の不良、関節の硬さなど、いろいろな部分で合点がいくようになります。

使い過ぎはいけませんが、やはり使ってナンボということになります。



大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
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