2018年2月19日月曜日

鍼灸

昨日の勉強会は、側頸部を中心に神経を狙う刺鍼を中心に取り上げました。


こちらは首を前から見ています。鎖骨や肋骨、筋肉がないのでイメージしにくいかもしれません。

赤いひものようなものが頸部交感神経幹といいます。その上から上頚神経節、中頚神経節とありますが、それらの刺鍼を行いました。

これらの神経は、ペインクリニックの世界でポピュラーなやつです。星状神経ブロックといって、下神経節あるいは、もう少し下にある星状神経節のブロックを行います。

神経ブロックは、神経に麻酔薬を湿潤(しみ込ませる)させて、過剰に反応している神経の働きを抑制させる方法です。痛みだとか、感覚をマヒさせると言うとわかりやすいかもしれません。

今回取り上げた神経は、皆さんもよく耳にする自律神経の交感神経のことです。つまり、これらをブロックすると胸部より上の交感神経機能が抑制されます。

発汗抑制
血管拡張
唾液分泌促進
手の皮膚温上昇
目の充血
顔面紅潮
鼻閉感

このような反応がみられるだけでなく、顔面部や手の痛みなどの抑制も期待できます。顔面神経障害、突発性難聴、三叉神経痛、などの適応となっています。

さて、鍼は麻酔薬を注入しませんので、神経ブロックと全く同じ効果が期待できるわけではありません。

実際に研究で、頸部交感神経節への刺鍼を行うと、交感神経が抑制でなく、活発になることもあると報告されています。

これは、通常の鍼施術と同じであると考えられます。うちでやるような深鍼でも刺鍼直後は、緊張や刺激などで、交感神経が活発になります。その後、鍼をうって30分以上置くことによって、副交感神経が活発な状態にもっていきます。

うちの鍼施術は、頸部の後ろからの深部刺鍼と横側からの直接刺鍼で、ダブルの刺激が加わっていると考えられます。

これら頸部は胃や腸に繋がる、ツボの流れ、経絡が通ります。交感神経幹や迷走神経など様々な関わりがわかります。

面白いものですね。おぉ発見というものも、古代の人が見つけています。

大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
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電話:06-6821-3000

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