肩が挙がらないというと、五十肩をイメージします。
気を付けないといけないのは、腱板の損傷がある場合です。
肩関節を動かす際に主に使う筋肉があります。回旋筋腱板(ローてーターカフ)という、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋からなる筋肉です。
左が前から見たもので、上の緑が棘上筋、紫が肩甲下筋。右側が後ろから見た図で、
青が棘下筋、黄色が小円筋です。
腱板というのは、それらの筋肉が肩につく白くなっている部分をいいます。赤い筋肉の部分ではなく、白いスジの部分です。
赤い筋肉の部分というのは、血管も豊富で痛めても修復しやすい部分です。さらに弾力性もあるため、痛みにくい。
一方、白い腱の部分というのは、血管も少なく修復しにくい。弾力性も少なく負担がかかりやすい。
五十肩と腱板損傷のわかりやすい見分け方ですが、他人に肩を挙げられて痛いかどうかです。
五十肩ですと、痛みが出ますが、腱板損傷であれば痛みが出ません。(※損傷度合や、症状によって違う場合があります)
五十肩は筋肉の硬さや石灰の沈着などがあるので、自分であろうと他人であろうと動かすと痛みが出ます。
一方、腱板損傷の場合、筋肉には問題はないので、負荷がかかっていない状態ですと、痛みが出ません。
腱板損傷の場合
・転倒や事故などでなる外傷性のもの
・老化や使い過ぎ(野球や水泳などの肩を動かすスポーツ)によるもの
損傷の度合により、手術が必要な場合もありますが、だいたいのものは痛みのコントロールや他の筋肉の強化やストレッチで回復していきます。
野球などで使い過ぎの場合は、ある程度痛みをコントロールができても、同じ負荷がかかった場合に痛みが再発することが多いです。そういった場合は、フォームの不良や、筋力の低下、使い過ぎなどを改める必要があります。
鍼灸では、完全に断裂ものに関しては不適応ですが、部分的な損傷に関しては適応です。痛みのコントロールと、その他の負荷のかかっている筋肉に負担軽減がメインになります。
また、筋トレ方法の指導や普段の体の使い方などの説明がメインとなります。
大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
BABA鍼灸北京堂大阪
吹田市豊津町18-4ウイニング・パラ江坂1B
電話:06-6821-3000
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