断薬・減薬
一般の方には、耳慣れない言葉かもしれません。字のごとく、薬を断つ、薬を減らすということです。
そんなの、簡単でしょ?なんて思われるかもしれませんが、なかなかそうもいかないものなのです。
例えば、風邪のように、発症して熱や咳が出て、薬を飲んで、はい終了と、そんな簡単なものばかりが病気ではありません。
慢性的な痛みのある人、重度の疼痛があるひと、寝れない人、精神的にまいっていて不安や悩みがあり、それが原因で体調が悪くなっている人、ようは慢性的に何らかの症状があり、それを治療してもなかなか変化が出ない人は、どうしても薬の量が増えたり、薬が強くなったりします。
そういった薬を長期間服用していると、副作用により様々な症状が出たり、その薬がないと不安になったり、禁断症状のようなものが出る場合があります。
これを離脱症状といいます。
例えば、不安を抑える薬を飲むと、当然不安が緩和されるのですが、段々と薬が効かなくなってくると、薬の量を多くしたり、強い薬を服用するようになります。
意図的に強く不安を抑えるようにしていると、それがないと強く不安になる場合があります。あるいは、こういった薬は筋肉の緊張を緩める作用もあるので、効かなくなってきたり、薬をやめると、逆に筋肉が緊張して筋肉痛になったり、コリが強くなったり、筋張ってきたりします。
依存性があったり、禁断症状がでたり、何かに似ているとおもいません?
最近話題になっている、違法ハーブや麻薬と同じです。短期的に使うのはいいのでしょうが、長期間服用すると様々な問題が出てきます。ここで、いろいろ批判をしても仕方ないので割愛しますが、、こういった症状で悩まれている方が沢山いらっしゃるのは事実です。
大変なのは、こういった離脱症状や禁断症状が出た場合にかかる、専門の治療所や病院というものがないということです。なので、そういった症状が出た方は、色々な所をジプシーされます。
最近のいいところは、悩まれているかたもネットを検索すれば、いろいろな情報が出ていて、どなたでもそういう情報を知りえるというころです。一人で悩まずに、いろいろな人の体験記やどうしたらいいとか、どういう治療がいいとか、を知ることができます。
で、鍼灸は有効かどうかです。もちろん有効です。
離脱症状で起こる、筋肉痛、こわばり、しびれ、違和感には、非常に効果的です。しかし、残念なことに長期服用されていた方の場合、すぐに症状が戻ってしまいます。なので、中長期的に考えながらの治療が必要になってきます。
しかし、はっきりと何回で治るとか、これくらいで治まってくるといことが言えないのが現状です。
患者さんからすると、このままずっと症状が残るのではないか、痛いままなのではないかなという不安感が強く出てしまいます。もともと、うつ症状を伴っていることが多いので、治療効果への期待や希望が大きいと、効果がみられなかった場合の落ち込みがひどくなり、治療を続けれなくなることもあります。
こういった治療は、僕らの治療だけでなく、本人の治療への意思やセルフケアなどが非常に重要になってくるので、そういったところまで引き上げていかないといけないのですが、説明不足や信頼を得られなかったなど、悔やむ部分があります。
離脱症状で悩んでいる方がご覧になられる場合もあるかもしれません。
100%以前のように戻るということは、難しいかもしれませんし、時間もかかりますが、継続してやっていけば効果は出てきます。信頼できる病院や鍼灸院を見つけて、根気よくやっていただければと思います。
とても良い内容でしたのでTwitterに載せさせていただきました。
返信削除��らあさん
返信削除ありがとうございます。悩まれている方んも多いと思うので、少しでもお役に立てれたらと思っています。
先生、私の断薬の時には大変お世話になりました。
返信削除��度と戻らないと固い決心をしなければ、離脱症状に耐えられないですが、
周りの方の協力があったからこそ、断薬に成功できたと思っています。
治療の積み重ねが大事だったと実感しています。先生の鍼とお灸に助けられました。
この9月で断薬丸3年です!!
��たかちゃんさん
返信削除たかちゃんさんの固い決心と、治すという強い意思があったから成功につながっていますもんね。
いろいろなことを試され、治療しつつも、治療に頼らないという姿勢が功を奏したのだと思います。
こちらも大変勉強になりました。また返しの症状がでる時があるかもしれませんが、負けずに頑張りましょう。