「そしてチームにストレスを与え、その後に休息を与えることにより、成長を促す。全くストレスを受けないチームは成長などせず、現状維持が続くだけ。また、過剰なストレスをかけ続けていても、今度はチームが壊れてしまう。
限界に近いストレスを一定期間与え、その後に適切な休息を与える。これを繰り返すことにより、チームを成長のサイクルに乗せていく。どの程度のストレスをどれだけの期間与え続け、その後の休息をどの程度与えるか。この適切なバランスを見極め、実行していくのがリーダーの仕事である」
元ラグビー日本代表エディ・ジョーンズ
雑誌Numberでこんなことを言ってました。
雑誌Numberでこんなことを言ってました。
ぐうの音もでません。ストレスの強度や期間というのが難しいのは言うまでもないです。チームに限らず個人にも言える話ですよね。
人間弱さがあるので、自分で自分を追い込むことは難しい。ストレスにさらされ続けても潰れてしまう。
うちには、スポーツをやるかたが多く来ます。適切な、練習時間や強度を知るというのは、非常に難しい。
ついついやりすぎてしまいます。なかなか休息できない。いや休息しない。休息するときは痛めた時、なんてことも少なくありません。それって休息ではないですからね。
この前いらっしゃった患者さんが
3連休レッスン入っていたんですけど、日曜、月曜のレッスンがきつそうだったんで、初日のレッスンを休むことにしました。偉いでしょ~?(笑)
練習過多の人は、この休息が非常に重要です。精神的にも肉体的にも大きいんです。よく休んでも変わらないっていう人がいます。けど、その時はわからなくても後々効いてきます。
ケガやスポーツ障害になりにくくなります。鍼灸院というのは、病院で安静にしなさいと言われた方がいらっしゃいます。
安静にしたくないから、なんとかやりたいから来ている。
こっちとしては、言われたとおりゆっくりせぇ~よ。
と思いますが、その気持ちは嫌というほどわかります。僕自身スポーツをやってきましたから。
そのかわり、なぜ休息が必要か、体はどんな状態か、今後どのようになってくかを説明するようにしています。それと、悪化していくと鍼が作用するレベルじゃなくなっていくこともお話します。
それでもやりますし、やらないといけない方もいますので、こちらでやれることはフルでやらせてもらっています。
それともう一つ、おもしろいことを言っています。
「どんなスポーツでも監督が選手に新しいことをやらせようとし、練習では“分かりました”と言っていた選手が、試合では指示した通りに動かないということはよくある話でしょう。
理由の1つに、選手から古い習慣が抜けきっていない、というケースもある。そんな時は、練習で選手を試合以上に厳しいストレス下に置きながら、古い習慣を捨てさせ、新しい習慣を身に付けさせる。
選手個人、あるいはチーム全体に新しい習慣を身に付けさせるためには、通常6~8週間程度の期間が必要。この数字は自分の指導経験に基づいたもので、このプロセスで様々な場面で多くの選手の習慣を変えることに成功している」
習慣や癖というのは、なかなか抜けません。かなり厄介です。意識するしないに限らず、体が勝手に動いてしまうわけですから。悩ましいのです。正しいプロセスかどうかわからないこともあります。
6~8週間
長いですね。2か月くらい集中的にストレスをかけなければいけません。凝り固まった日本のラグビー界を変えたのですから間違いないのでしょう。あのワールドカップの歴史的勝利が物語っていますから。
ストレスと休息
どちらも中途半端にならないように、気を付けたいと思います。