2015年2月13日金曜日

呼吸




息を吸って吐き出す、当たり前のことですが、人間には必要不可欠です。人間には酸素が必要。子供でも知っていますよね。

呼吸は何が行うか?

肺。

これも誰もが知っています。では肺はどうやって膨らんだり縮んだりする?

肺が勝手に動く。

ではありません。肺というのは、肺だけでは動きません。これって意外と知られていません。ここでも筋肉が大きな役割を果たします。

肋間筋、横隔膜(膜って書いているので誤解を招きますが、立派な筋肉です。焼肉で食べるハラミです)
が収縮したり弛緩したりすることによって、肺は膨らんだり、縮んだりします。

 
「鹿児島90日ダイエットより引用」
 
緊張したり、疲れているときに、呼吸が浅くなったり、呼吸しづらいと感じたことはありませんか?肋間筋や横隔膜が緊張しているために、うまく肺が膨らまず、沢山の酸素を取り入れることができないために、苦しく感じるわけです。
 
いつも書いていますが、緊張したり、ストレスがかかると、全身の筋肉が緊張します。頸や肩だけではありません。肋間筋や横隔膜も緊張します。
 
デスクワークや前向きの作業で体を丸めていると、さらにこういった筋肉は動かしにくくなります。
また、肋間筋を動かす神経は肋間神経というものです。
 
「高木整骨院HP引用」
 
 
少しわかりにくいかもしれませんが、右側が背骨で、背中から見ている図です。肋間神経は脊髄から出ている神経で、背骨から出てきます。背中の奥深くの筋肉が固くなってくると、肋間神経にも影響が出てきます。
 
横隔膜は、頸から出ている横隔神経というものが横隔膜を動かしています。頸のこりがひどかったり、姿勢が悪いと当然影響が出てきます。
 
体の緊張、頸肩のこりでも、呼吸で影響が出るということです。
 
緊張しているときに深呼吸しなさいと言われたことありません?あれはすごく理にかなっているんです。大きく呼吸することによって、肋間筋や横隔膜のストレッチをしているんです。
 
さらに、深呼吸すると副交感神経が優位になるといわれています。副交感神経が働くということはリラックスするということです。さらに、リラックスするということは、筋肉が緩むといことです。
 
相乗効果ですね。ちょっと前に流行ったロングブレスダイエット。あのロングブレスというのは、こういった呼吸筋を鍛えることができますし、ストレッチにもなりますし、体に沢山酸素が入ってきますし、全身の血流がよくなるしで、いいことばっかりです。痩せるかどうかはわかりませんけどね。
 
 
なので、疲れているとき、緊張しているときは、意図的に大きく深呼吸して、こういった筋肉をストレッチしていただきたいと思います。
 
さて、前置きは長くなりましたが、鍼灸治療はこういった背骨の深い筋肉にもアプローチできます。北京堂でよく使う夾脊穴というのは、まさにそこですね。
 
また、置鍼で長い時間おいていると、リラックスして副交感神経優位な状態になってきますので、そういった筋肉もよく緩みます。
 
緊張が続いていたり、疲れていたり、呼吸が浅いな~なんて感じる場合でも、鍼灸治療は効果的です。
 
 
今日のmusic,,,"Chocolate"@The 1975



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