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体にはセンサーがあり、刺激に対して様々な反応をします。皮膚が刺激され、神経を伝って脳に伝わります。伝わった刺激に反応して、脳から刺激された部位に指令が送られ、患部に何らかの反応が起こります。
刺激量、刺激物にもよりますが、微細な刺激でも、何らかの反応を起こします。手を当てる、ハケで撫でる、風を当てる、何でもいいのです。人間の体はうまいことできています。それらを利用したセルフケアの商品があるので、いくつか紹介しておきます。
「ソマセプト」
微細なプラスティックの突起が出ています。痛みなどは感じません。
「シャクティマット」
インド発祥らしいですが、これもプラスティックの突起が出ています。うちにいらっしゃる競輪選手の間で流行っているものです。かなり痛いそうですが、セルフケアにピッタリとおっしゃっていました。
「ダーマローラー」
微細なハリが出ているローラーを皮膚の上でコロコロすることにより、微細な傷を作りそれを再生する作用を利用して、ターンオーバーを促します。
どれも、皮膚に刺激を入れ、体の再生力や、脳の反応をうまいこと利用しています。当然ですが、人それぞれ感じ方は様々です。それらの反応はどなたでも起こっていますが、実感できる人、そうでない人がいます。
試していただく際に、一定の期間利用していただき、継続するか判断していただければと思います。
形は違えど、人間の考えること、やることは大した差はありません。面白い物です。
これらと鍼の違うところは、深部にもアプローチできる点です。多くの方に深部に響く鍼の感覚を体感いただければと思います。
病気になったり、体を痛めたりすると、「安静にしてください」と言われます。
安静といっても、どの程度の安静なのか?曖昧な言葉なので困惑される患者さんも多いと思います。
入院するような病気、怪我、手術の後の安静
「絶対安静」というやつです。寝て動かない、動かないことによって、負担を減らし、体力を温存して回復に力を注ぐ。
こういった場合は、段階的に安静の度合いを緩和していく指示があるので、わかりやすいと思います。
点滴寝たきり→ベッドでの起き上がり、飲食可能→立ち歩き移動OK
ざっくりですがこのような感じで緩和されていきます。
通院時の痛み怪我の安静
これが厄介な安静です。
ぎっくり腰→病院→レントゲン異常なし→湿布処方→安静にしていてください。
どの程度?寝とくの?どのくらい?学校は?仕事は?
この場合の安静は、「局所安静」というやつです。局所の筋肉をあまり使わずに、負担を少なくして過ごしてくださいという指示になります。
運動、スポーツをする人の安静
これまた曖昧な安静です。運動する人は、そもそも安静は嫌なんです。痛かろうと動きたい。さらに「安静にしてたって治らない!」という人もいます。動きながら治したいんです。
患者さんも馬鹿じゃないんで、絶対安静なものはわかります。大きな怪我をした場合はわかります。レントゲンで骨折、MRI、エコーなどで、靭帯断裂、軟骨の損傷など、わかりやすく痛めている場合は、医師の指示も明快です。
スポーツ、運動をしていると、オーバーユース(使いすぎ、練習過多)で痛みが出る、フォーム不良で痛みが出る、原因のよくわからない痛みが出る場合があります。そういった場合に、どの程度安静にすればいいのかが非常に悩ましいわけです。
どの程度の安静?
安静期間はどれくらい?
運動強度は?
こういったことを、医師や治療者に質問されるといいと思います。でないと、なぜかわかっていると思われ、詳しい説明はありません。
なぜそうなるかというと、はっきりと答えが出にくいからです。人それぞれの回復力、日常生活の負担のかかり具合、痛めてる場所のセルケアの度合いなど、バラバラだからです。
患者さんの心構えとしては、期間や回復度合いを厳密に捉えすぎないことです。
いやしっかりしてよ!とツッコミたいかもしれませんが、びっくりするぐらい早く回復する人もいれば、びっくりするぐらい長引く人もいます。指示のある期間を目安にして、再度安静期間などを聞かれるといいと思います。
人の体はそんなに簡単なものではありません。教科書通りにはいかないことが多いものです。
うちに来院される方のほとんどが、安静にできない方ばかりです。説明漏れの場合は遠慮なくお聞きください。